ミック・シューマッハが4月にF1マシンでテスト走行を行うことになりそうだ。
イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』が報じたところによれば、ミックが今季のF1第2戦バーレーンGP(3月31日決勝)の翌週に行われる若手ドライバーテストにアルファロメオから参加することになりそうだという。
7度F1チャンピオンとなったミハエル・シューマッハを父に持つ19歳のミックは2018年にヨーロッパF3でチャンピオンとなり、今年はF1直下のカテゴリーであるF2に参戦することになっている。
そのミックはかつてミハエルが所属していたフェラーリと契約を結び、若手ドライバー育成プログラムであるアカデミーの一員となっている。
フェラーリと、今季アルファロメオ・レーシングとの名称でエントリーしているザウバーとは密接な技術提携契約を結んでおり、ミックがアルファロメオからテスト参加することになれば、それはもちろんフェラーリの後押しがあってのことだ。
2016年のF1チャンピオンである元F1ドライバーのニコ・ロズベルグは、同じドイツ出身のミックにとっては今後プレッシャーがさらに重くのしかかるだろうと考えている。
自身も元F1チャンピオンであるケケ・ロズベルグを父に持ち、親子2代でF1タイトル獲得という偉業を達成したニコ・ロズベルグはドイツの『Welt(ヴェルト)』に次のように語った。
「彼のプレッシャーはすごく大きくなるだろうね。僕もそれをよく知っているよ」
「彼が走るときにはドイツの半分が見ているよ。僕も楽しみにしているけれど、期待はものすごく大きい。僕たちは彼に少なくとも2年は与えるべきだよ」
「彼は必要なだけ時間をかけるべきなんだ」
そう語ったロズベルグだが、フェラーリのアカデミーメンバーとなったことでミックにはいいチャンスが生まれるのも事実だろうと次のように付け加えている。
「ミックはレース週末にセバスチャン・ベッテルから多くを学ぶことができる。セバスチャンはかつてミックの父親がやったのとかなり似たやり方をしているからね」