今年アルファロメオのフルタイムドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィは、経験豊かなチームメートから学ぶことができるのを楽しみにしているようだ。
イタリア出身のジョビナッツィはこれまで2017年に負傷欠場となったパスカル・ウェーレインの代役としてザウバーから2レースに出走した経験を持っている。
そしてついに今年は、2年前と同じチームながらアルファロメオと名前が変わったチームのシートを獲得。2018年までフェラーリに在籍していた現役最年長F1ドライバーのキミ・ライコネンとコンビを組むことになっている。
■ライコネンが先生だとジョビナッツィ
フェラーリのドライバーアカデミー出身であり、現在もフェラーリとの契約下にあるジョビナッツィは次のように語った。
「キミがとなりにいれば、彼に僕の先生になってもらえるし、たくさんのことを学べるよ」
現在39歳のライコネンはこれまでにF1通算21勝をマークし、2007年にはフェラーリでF1チャンピオンにもなった大ベテランドライバーだ。
「彼は僕より多くの経験を持っている。彼が指標になるし、彼の成績が僕の成績評価に関連してくるだろうね」
そう続けたジョビナッツィは、次のように付け加えた。
「すごく強い素晴らしいチームメートを得ることができたと思っている。彼がよき師となってくれるだろうし、基準にもなるだろう」
2017年はコンストラクターズランキングで最下位に位置していたザウバーだが、アルファロメオをタイトルスポンサーに迎えた2018年は8位にまで上昇。特にシーズン終盤にはコンスタントにトップ10に入る活躍を見せていた。
そしてアルファロメオと名前を変えた今季はバルセロナで行われている公式プレシーズンテストにおいてほかの中堅チームを脅かすようなパフォーマンスを見せている。
25歳のジョビナッツィは次のように付け加えている。
「昨年、彼らは最終的にトップ10に位置していた。だからそこからスタートしていければと思っているよ」
■ここには政治的動きはないとライコネン
2001年にザウバーでF1デビューを飾ったライコネンにとっては古巣に戻ってきたことになる。もちろん、当時と現在のチームは名前だけでなく、オーナーもチーム首脳陣も大きく変わっている。
しかし、ライコネンは昨年まで所属していたフェラーリよりはのびのびとレースに臨むことができるとスイスの『Blick(ブリック)』に次のように語っている。
「ここには政治的なことなどないんだ。本当にドライビングを楽しめるし、ここではすべてがこのスポーツを中心に動いているよ。嘘偽りなんてないんだ」