今季最初のF1公式プレシーズンテストが18日(月)からバルセロナで始まっている。だが、そこにはウィリアムズの2019年型マシンの姿はない。
ウィリアムズでは2019年型車の製造が遅れていることを認めているが、初日に続き2日目(19日)のテストにも出走しないことが明らかとなっている。
そして、3日目となる20日(水)にもウィリアムズの新車がバルセロナ-カタルーニャ・サーキットに姿を見せるかどうかいまだ不透明な状況のようだ。
昨シーズンはコンストラクターズランキング最下位に沈んだウィリアムズは、2019年を名門チーム復活に向けた復興の年だと位置づけている。
もちろん、バルセロナにはウィリアムズのモーターホームも設けられ、チームメンバーやドライバーたちも待機している状況だ。
しかし、マシン製造の遅れから貴重なテスト時間を失うことになり、ウィリアムズは最初からつまずいてしまった形となっている。
■ウィリアムズの遅れの原因は?
ウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは、2019年型車「FW42」を走行可能な状態にするには「もっと時間が必要」だとしている。
伝えられるところによれば、ウィリアムズのマシン製造がここまで遅れてしまった最大の理由は外注先企業からのパーツ納入が遅れているためではないかと考えられているようだ。
だが、別のうわさでは、マシンの設計に欠陥が見つかったことで、いくつものパーツを再設計する必要が生じているのではないかとも言われている。
■テスト3日目も欠場濃厚?
そして、最新情報によれば、ウィリアムズFW42は未だにバルセロナに到着していない状態だという。バルセロナのウィリアムズのガレージにはマシンが置かれているものの、それは2018年型車に2019年仕様のウイングなどを装着したものに過ぎないという。
以前、やはりフォース・インディアの新車が最初のテストに間に合わなかった際、前年のマシンを使ってとりあえずタイヤのデータ収集などを行ったという前例はある。
だが、ウィリアムズではその2018年型マシンを今回のテストで走行させることはないようだ。
あるウィリアムズ関係者によれば、新車がバルセロナに到着するのは早くても水曜日(20日)になるだろうという。そうなれば、ウィリアムズが3日連続でテストチャンスを逃すことになる可能性が極めて高いことになる。
ウィリアムズでは18日と19日にクレア・ウィリアムズとパディ・ロウ(チーフテクニカルオフィサー)のインタビューなどを含むメディア活動を予定していたものの、それもキャンセルされている。
今後の見通しなどについて質問されたウィリアムズのあるチームメンバーは「コメントはできない」と答えたという。