少し前に、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスが、オランダの後輩ドライバーであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が初めて2019年型レッドブル・ホンダF1マシンに乗った後の顔を見ればそのマシンの実力のほどを計り知ることができるだろうと次のように語っていた。
「マックスは新車がどれほどの力を持っているかすぐに分かるだろう。だからそのクルマで2、3周した後の彼の顔を見るのが楽しみだよ」
■レッドブル・ホンダに確かな手応え
13日(水)にイギリスのシルバーストン・サーキットでホンダPU(パワーユニット)を搭載したレッドブル2019年型車RB15のシェイクダウン走行を担当したフェルスタッペンは、ドーンボスのコメントに答えるかのように次のように語った。
「最初の数ラップを終えた後、僕は微笑んでいたよ」
「クルマの挙動も、新しいホンダエンジンも気に入ったよ」
さらに、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも次のようにコメントしている。
「ホンダエンジンは昨シーズンの終わり頃にはすでにルノーを上回るパワーを得ていた。そして今、彼らは冬の間にさらに進歩を遂げている」
■RB15は十分にトップが狙えるマシン
マルコはさらに、RB15は天才F1マシン設計者とも評されるエイドリアン・ニューイ(チーフテクニカルオフィサー)の手腕がうまく発揮されたものになっているとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように続けている。
「典型的なニューイのクルマだよ。だが、すべてがホンダを念頭に置いて設計されたものだ」
「クルマはシェイクダウンを開始するとすぐに完全な走りを見せた」
「我々が目にした数値は非常にポジティブなものだ。パワーに関しては、初めて我々が“パーティーモード”を手にできたと言えるよ」
そう述べたマルコは次のように付け加えた。
「それは我々が自力でトップ争いをするに十分なものだと期待しているよ」