マクラーレンのスポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランが、フェルナンド・アロンソが今年のF1公式プレシーズンテストに参加するかどうかはまだ分からないと語った。
最近、昨シーズン限りでF1を引退したアロンソが、ウォーキングにあるマクラーレンのファクトリーを訪問したことが明らかとなったこともあり、18日(月)からバルセロナで始まるF1プレシーズンテストでマクラーレンの2019年型F1マシンのテスト走行を担当するのではないかとのうわさがささやかれている。
アロンソが本当にテストに参加するのかとスペインの『AS』紙に質問されたド・フェランは次のように答えている。
「まだ分からないんだ。そのうちはっきりするだろう」
昨年の7月にマクラーレンのスポーティングディレクターに就任したド・フェランだが、2019年シーズンにマクラーレンF1でどういう役割を担うことになるのかということについて、いくつかの憶測もささやかれるようになっている。
これは、ひとつにはWEC(世界耐久選手権)のポルシェチームを率いていたアンドレアス・ザイドルが今年からマクラーレンのマネジングディレクターを務めることになっており、ド・フェランとの役割分担がどうなるのかに注目が集まっていることがある。
さらに、ド・フェランが新たに発足する電動SUVによるオフロードレースシリーズであるエクストリームEのCEOに就任することも明らかとなっており、必然的にマクラーレンへの関与が今後は小さくなるものと考えられているためだ。
このエクストリームEは現在フォーミュラEの最高責任者を務めるアレハンドロ・アガグが中心となって立ち上げ準備を進めているもので、2021年の開幕が予定されて。そして、すでにコンチネンタルタイヤがタイトルスポンサーを務めることも決定している。
だが、この件について訪ねられたド・フェランは次のように答えた。
「私にはエクストリームEで毎日やるような仕事はないんだ。もちろん、私はそれが成功するのを目にしたいがね」
「私はアレハンドロと彼のチームに対し、自分の力が許す限りのサポートをしていくよ」
そう語ったド・フェランは、バルセロナでのプレシーズンテストにアロンソが参加しようがしまいが、マクラーレンの今季の目標は昨年以上の改善を果たすことだと次のように付け加えた。
「もちろん、クルマがどれほどの戦闘力を示すかは新しいルールにもよってくるし、それに関してはバルセロナテストまで待つしかないね」