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【速報】ザウバーの名称に終止符 今季からアルファロメオ・レーシングに

2019年02月01日(金)20:49 pm

ザウバーF1チームは1日(金)にリリースを発表し、2019年シーズンに向けてチーム名称を「アルファロメオ・レーシング」に変えることを明らかにした。これにより、1993年からF1に参戦し、途中でBMWザウバーと呼ばれた時期をはさんで2018年まで存続してきた「ザウバー」の名前がF1から消えることとなった。

現在はフィアット・クライスラー傘下にあるイタリアの名門自動車会社アルファロメオだが、F1が現在の世界選手権となった1950年から1951年にかけて行われた全15レースのうち10戦で勝利したという輝かしい実績を持っている。

その後1963年、1965年、そして1979年から1985年までF1に参戦していたアルファロメオだが、2018年にザウバーのタイトルスポンサーとしてF1にその名前をよみがえらせていた。

スイスに本部を置くザウバーは2018年にはアルファロメオ・ザウバーという名称で戦っていたが、実際のところ2016年に現在のオーナーであるロングボウ・フイナンスSAにチームを売却した際、チーム設立者であるペーター・ザウバーはチーム運営から完全に離脱しており、以降はザウバーという登録名称が引き継がれていたものだ。

現時点においては、ザウバーのオーナーやチーム運営体制に変更はないと伝えられており、今回の名称変更によってザウバーが完全にアルファロメオのワークスチームになったということではないようだ。つまり、ザウバーというチームはこれまで通り存続するものの、F1における登録名称がアルファロメオ・レーシングに変わると考えていいようだ。

しかし、少し前からささやかれているうわさによればアルファロメオと現オーナーとの間でチーム買収の話し合いがもたれているとも言われており、今回のチーム名称変更は、アルファロメオが正式にコンストラクターとしてF1復帰を果たすためのステップのひとつだと考えてもいいのかもしれない。

新生アルファロメオ・レーシングのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、リリースの中で次のように語っている。

「我々が2019年F1世界選手権にアルファロメオ・レーシングというチーム名称で参戦すると発表できることをうれしく思っている。2018年にタイトルスポンサーとしてアルファロメオとのコラボレーションを開始して以来、我々のチームは技術面、商業的面、そして競技面においてもめざましい進歩を遂げることができた。これにより、サーキットやスイスにある本部のチームメンバー全員の士気が高まることにつながった。そして懸命な取り組みが行われ、それが結果につながったのだ。我々はチームにおける全てのセクターの成長を図り、レースにかける情熱、テクノロジーや設計が我々を前進させてくれることを目指し続ける」

また、フィアット・クライスラー社のCEO(最高経営責任者)を務めるマイケル・マンリーも次のように語っている。

「アルファロメオ・レーシングはF1の長い歴史における新たな名称となる。我々は世界最高峰モータースポーツにアルファロメオの伝統である優秀な技術力とイタリアの品格を持ち込むためにザウバーと協業することを誇りに思っている。ピットウォールの片方にはキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィが、そして片方にはアルファロメオとザウバーの専門知識がある。間違いなく、我々は戦うためにここにいるのだ」

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