フェルナンド・アロンソが、次に自分が挑戦するモータースポーツは“前例のない”ものになるかもしれないと語った。
2005年と2006年に2年連続でF1チャンピオンとなったアロンソだが、ついに3度目の王座獲得を諦め、2018年シーズンいっぱいでF1を引退。今後に向けた最大の目標は今年のインディ500挑戦ということになりそうだ。
世界3大自動車レースすべてで勝利することを目指しているアロンソだが、すでにF1モナコGP、ル・マン24時間レースは制しており、残されているのはインディ500だけだからだ。
だが、アロンソは今季もWEC(世界耐久選手権)にエントリーするのを始め、先週末にはアメリカで行われたデイトナ24時間レースに出走して見事に優勝を飾るなど、これまで以上に多様なモータースポーツへの挑戦を目指しているようだ。
『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』から、次はどういうことに挑戦するつもりなのかと質問された37歳のアロンソは次のように答えた。
「目標は、モータースポーツにおいて何か前例のないことをすることさ」
「今の僕はインディ500に完全に焦点を合わせている。だけど、何かほかのこともやってみたいと考えているんだ。たぶん、異なる領域においてね」
アロンソの言う“異なる領域”のひとつは、最近うわさに上っているダカール・ラリーへの挑戦かもしれない。
だが、アロンソは次のように続けた。
「次の冒険がどんなものであろうと、自分が競争力を発揮できる見込みがない場合、あるいは、勝利する可能性がないような場合には、それをするつもりはないよ」
アロンソがF1引退を発表したときにはアロンソがインディカーにフル参戦する可能性がありそうだとも報じられていた。
だが、今年もインディ500のみにスポット参戦することにしたアロンソは、今のインディカーはすぐにタイトルがとれるほど簡単なものではないと語り、次のように続けた。
「かつては、モータースポーツは全体的にもっとチャンスがあったと思っている」
「だけど、今ではどんなシリーズもものすごくプロフェッショナルなものになっているし、それぞれのシリーズのそれぞれのドライビングスタイルなどに完全に専念することが必要となっているんだ」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えている。
「うまくいけば、すぐに次の計画についてもっと話をすることができるだろうと思っているよ」