フェラーリのチーム体制にまた新たな変化が起きたと伝えられている。
昨年F1タイトル奪取に失敗したフェラーリだが、前会長セルジオ・マルキオンネの死去以降、チーム代表を務めていたマウリツィオ・アリバベーネと技術トップのマッティア・ビノットの確執問題が表面化していた。
フェラーリでは今年に入ってからアリバベーネを更迭し、ビノットを新チーム代表に据えたことを発表している。
そして、このほどフェラーリの広報責任者を務めていたアルベルト・アントニーニがチームを去ったことが明らかとなった。
アリバベーネ体制の元で広報部門を統率していたアントニーニに対しては、メディアやファンに対する姿勢が閉鎖的過ぎるとの批判の声があったのは事実だ。
フェラーリの内部事情に詳しいことで有名なジャーナリストであるレオ・トゥッリーニは次のように語り、アントニーニを擁護している。
「私は彼が子供だったころからアントニーニのことを知っている」
「彼は情熱家だった。彼は有能だった。私は、困難な状況の中にあって、彼はできること全てをやったと思っている」
そのアントニーニに代わってフェラーリの広報責任者のポジションに就くのは、昨シーズンまでマクラーレンの広報担当を務めていたシルビア・オッフェル・フランジパーネになるようだ。
フランジパーネはミナルディやウィリアムズで広報活動に従事し、2010年からマクラーレンで特にドライバーとチーム間のコミュニケーション担当として活躍してきた人物だ。
元F1ドライバーであり、現在はテレビのF1解説者を務めるデビッド・クルサードは、フランジパーネのフェラーリ加入は歓迎だと次のように語っている。
「フェラーリのファン、そしてより広いファンに情報提供するために、シルビアと共に仕事をするのが楽しみだよ」