ドイツ出身の元F1ドライバーであるハンス-ヨアヒム・シュトゥックが、フェラーリ・ドライバー・アカデミーはF1を目指すミック・シューマッハにとって「完璧な準備」の場となるだろうと語った。
7度F1ドライバーズタイトルを獲得したミハエル・シューマッハの息子であり、将来を嘱望されるミックは、フェラーリのドライバーとなることで、かつて父親が活躍したフェラーリの一員となったことになる。
昨年ヨーロッパF3選手権のチャンピオンとなり、今季はF2にステップアップすることが決まっているミックだが、残念ながら今年は母国ドイツで走るチャンスはないようだ。
今年もホッケンハイムでF1ドイツGPが開催されるものの、そのサポートレースとしてF2を同時開催することはできない状況となっている。
ホッケンハイムの責任者であるヨルン・テスケはこれに関し、次のように語っている。
「ミックがF3タイトルを取った後、彼がF2で走ることになると発表されただけに、我々も努力はしたんだ」
「我々はそれ(F2レース)もやりたいとF1と交渉をしていた。それだけに、すごく残念だよ」
だが、現在ドイツ自動車レース協会の会長でもあるシュトゥックは今後のミックの活躍を信じて疑っていない。
「ゆっくりと、我々の次のシューマッハがF1に登場することになると信じている。それはドイツのモータースポーツにとって素晴らしいことだ」
「フェラーリの若手育成プログラムは確かな前進だし、彼は適切なタイミングでそこに加わったよ」
だが、まだ19歳のミックに関して、ますますプレッシャーが大きくのしかかってくるであろうことを危惧する者も少なくない。
だが、シュトゥックは次のように付け加えた。
「彼は後方で走っているときでも、何をするべきか、どう対応すればいいかということが分かっている。彼はそれをF3で示してみせた。私は彼が自分の道を見いだすことを確信しているよ」