かつてトロロッソやフォース・インディアで活躍した元F1ドライバーのビタントニオ・リウッツィが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の姿勢を評価するコメントを行った。
2018年のF1ブラジルGP決勝後にエステバン・オコン(当時フォース・インディア)の胸を突く暴力行為があったとしてF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はフェルスタッペンに対して2日間の“社会奉仕活動”を義務づける決定を行った。
その際、フェルスタッペンは自分が“間抜け”に見えるようなことはしたくないと語り、その処分に抵抗を示していた。
そして、FIAがフェルスタッペンに課した奉仕活動は、モロッコで開催されたフォーミュラEのレースで競技委員のオブザーバーを務めるというものだった。
そのレースで競技委員を務めていた37歳のリウッツィは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「フェルスタッペンの取り組み方は非常にバランスがとれていたよ」
「彼はすぐに競技委員の仕事にすごく興味を示したし、我々もときおりレース中の出来事についてどう考えるか彼に尋ねることで彼とかかわっていた」
「その場で、彼はかなり思慮深く振る舞っていたよ」
「彼のF1シーズンについての話をしたときにも、彼は特定の話題に関して自分の立場だけを主張するようなこともしなかったよ」
フェルスタッペン同様、かつてレッドブルの育成ドライバーとしてF1にステップアップした経験を持つリウッツィはそう語ると、次のように付け加えた。
「彼は朝の7時からレースが終わるまで競技委員と一緒だったし、決して休憩をとろうともしなかったよ。何時間にもわたって何もすることがないときもあったけれど、彼は気を散らすことなく、常に集中していた」