セバスチャン・ベッテルが、7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハがフェラーリの仲間となったことを歓迎するコメントを行った。
最近うわさされていた通り、昨年ヨーロッパF3チャンピオンとなった19歳のミック・シューマッハがフェラーリの若手ドライバー育成プログラムである“アカデミー”のメンバーとなったことが明らかとなった。
かつて、ミハエル・シューマッハの後ろ姿を見ながらF1へのステップを駆け上がってきた経験を持つベッテルは、ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)が開催されたメキシコで『DPA通信』に次のように語った。
「彼にとっては素晴らしいことだよ」
「彼がずっと僕たちと一緒にいて僕と一緒に走ることができる日が来ることを期待しているよ。あるいは、いつか僕がやめるときに彼にステアリングを委ねることができるかもしれないね」
一方、かつてフェラーリでミハエル・シューマッハと一緒に仕事をした経験を持つエンジニアのルイジ・マッツォーラはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「素晴らしい物語だと思うよ」
「ミックはここまで自分の価値を証明し、アカデミーにふさわしいことを証明してきた。フェラーリがメルセデスに勝って彼と契約できたことをうれしく思うし、アカデミーは若手ドライバーの成長のためのいい環境だと思っている」
シューマッハは、今季F2シリーズに参戦することになっているが、フェラーリと契約したことにより、本家フェラーリあるいはフェラーリエンジンを搭載するザウバーもしくはハースでF1公式テストに参加する可能性もあると考えられている。
今年もROCに参加したベッテルは、「僕がこのイベントでデビューしたとき、僕はミハエルとペアを組んだし、僕がどれほど彼を尊敬していたかを覚えているよ。今では彼の息子と一緒だ」と語ると、次のように付け加えた。
「きっとミハエルもミックのことをものすごく誇らしく思っているだろうね」