アメリカのインディカーシリーズなどで活躍したロシア人ドライバーのミハイル・アレシンが、昨年ウィリアムズに所属していたセルゲイ・シロトキンが再びF1復帰を果たすことも可能だとの考えを示した。
2014年から2017年までインディカーに出走していたアレシンだが、ロシアのSMPレーシングの一員としてル・マン24時間レースで走ってきた経歴を持っており、昨年からはWEC(世界耐久選手権)にフル参戦している。
現在31歳のアレシンは、わずか1年でウィリアムズのシートを失ってしまった23歳のシロトキンにF1復帰のチャンスがあると思うかと質問されると、ロシアの『Sportbox(スポルトボックス)』に次のように答えた。
「そのチャンスはあるだろうね」
「当然ながら、その判断はSMPレーシングの首脳部によって行われることになるだろう」
SMPレーシングは、ロシアのSMP銀行がスポンサーとなって運営されているロシア人ドライバー育成プログラムだ。
アレシンは次のように続けた。
「客観的に見て、セルゲイにはすばらしい可能性がある。だけど、弱いチームに行ってもそれを理解させることができないのは明らかだよ」
「(2018年)シーズンが始まる前には、ウィリアムズがあれほどひどいと考えていた者は誰もいなかった。それが明白となったとき、チームメートよりも速さを示し続けることだけがセルゲイにとって唯一の仕事となってしまったんだ」
「彼にとっては楽ではなかったよ。チームメートの方が経験を積んでいたことを考えればね。それでも、彼はうまく対処したし、いいチームにいればもっといい仕事ができるということを証明してみせたよ」
シロトキンは、今季はSMPレーシングの一員としてWECの最高峰カテゴリーLMP1に出走することになるだろうと考えられている。さらに、最近DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)やフォーミュラEのマシンでもテストを行ったことも明らかとなっている。