ルノーはこれから「攻めの3年間」を開始することになる。
そう語ったのはルノーF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブドコウスキーだ。
かつてF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の技術部門に在籍していたポーランド出身技術者のブドコウスキーは、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「我々は短期的な仕事をしているのではない」
「我々が雇っているのは経験を持つ人材だけではなく、ほとんどは大学を卒業したばかりの若者だ」
「我々は将来への投資を行っているんだ。我々はまだチームを作り上げているところだし、すぐに結果を求めたりはしない」
「もし我々が短期的な目標を掲げているのであれば、昨年はもっといい成績を収めることもできただろう。だが、それよりもF1チャンピオンになれるチーム作りを目指しているんだ。3年間の建設作業を終え、これから攻撃のための3年間が始まるよ」
そう語ったブドコウスキーだが、2018年型ルノーF1マシンは期待していたほどではなかったと認めている。
「もし、我々がクルマの開発において素晴らしい仕事ができていたかと聞かれれば、答えはノーだね。我々の進歩度合いは基本的に2017年よりも劣っていたし、そのことは我々も分かっている」
そう語った41歳のブドコウスキーは次のように付け加えた。
「トップ3チームとの差をあまり縮めることができていないのは少しばかり残念だ。だが、そのことで我々も運用方法の見直しをすることができる」