レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、2020年シーズンには最初からレッドブル・ホンダがタイトル争いに加わることになるだろうと語った。
2019年にはこれまでフェルスタッペンのチームメートだったダニエル・リカルドがルノーへ移籍したことから、フェルは昨年トロロッソで走っていたピエール・ガスリーを新たなチームメートに迎えることになる。
■リカルドがいないことをさびしく思うことはない
2018年シーズン限りで3強チームのひとつであるレッドブルを離れ、現時点ではまだ“勝てるチーム”ではないルノーに移籍するという驚きの決断を行ったリカルドに関し、フェルスタッペンは母国オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に次のように語った。
「個人的には、彼がいなくてさびしいとは思わないだろうね。だけど、彼は面白かったし、楽しいチームメートだったよ」
「そういうことはあまりないものだし、多分もう今後はないんじゃないかな」
「だけど、彼がいないことを僕がさびしく思うと言うより、ダニエルの方がここで手にしていたものを恋しく思うに違いないよ」
■ホンダとルノーの姿勢はまったく違う
うわさによれば、リカルドがレッドブルを離れてルノーに移籍することを決めた理由のひとつは、2019年からレッドブルが組むことに決めたホンダに対する不安があったためだろうと言われている。
だが、フェルスタッペンはレッドブル・ホンダは必ず成功を収めるはずだと次のように続けた。
「ホンダの姿勢や彼らが持っている計画は、これまで一緒にやってきたルノーと比較するとまったく異なるものだよ」
「ルノーとやっているときには、僕たちが常にプッシュする必要があった。僕たちは常にそうせざるを得なかったけれど、だいたいにおいて無視されていたよ。それが今では違う形になっているし、僕たちの方がパーツを供給するよう発破をかけられているよ」
「彼らは僕たちから供給されるギアボックスやそのほかのものを必要としているんだけど、それらを造るのはそれほど簡単ではないよ。だけど、ホンダはテストをしたくて仕方がないんだ。彼らは僕がサーキットで走る以上の距離をこなしているよ」
そう語った21歳のフェルスタッペンだが、2019年シーズンに向けて過度の期待はしていないという。それでも、今年のレッドブル・ホンダは、メルセデスやフェラーリとの差をさらに縮められるはずだと確信している。
■2020年にはタイトル争いができる
「すべてのサーキットで戦うにはまだ十分ではないかもしれない」
フェルスタッペンはそう語ると、次のように付け加えた。
「でも、僕たちはシーズンを通じて進歩を遂げていく必要があるし、そうすれば2020年には最初からタイトル争いができるようになるだろうね」