メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、昨年のヨーロッパF3チャンピオンであるミック・シューマッハに対し、自分たちと育成ドライバー契約を結ぶようオファーを出したといううわさを否定した。
最近のうわさによれば、メルセデスとフェラーリの2チームが7度F1チャンピオンとなったミハエル・シューマッハを父に持つ19歳のミックを獲得しようと狙っており、早期に契約を結ぶよう働きかけているようだと言われている。
しかし、ヴォルフはドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に対し、次のように語った。
「ミックはメルセデスのエンジンでF3のタイトルを勝ち取っている。だが、もうしばらく彼には成長するための時間を与える必要があるよ」
「現在のところ、我々のジュニアプログラムにはほとんど空きがないしね」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えている。
「エステバン・オコンのために2020年のシートを見つけることのほうが優先事項なんだ」
メルセデスの契約下にあるオコンは2018年シーズン限りでフォース・インディアのシートを喪失。今季はメルセデスのリザーブドライバーを務めながら2020年の復帰を目指すことになる。