マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、自分が「間抜け」に見えるような奉仕活動はごめんだと語った。
F1ブラジルGP決勝でトップを快走していたフェルスタッペンだが、周回遅れだったエステバン・オコン(フォース・インディア)がフェルスタッペンを抜こうとして両者がクラッシュ。ほぼ手中に収めていた勝利をそのクラッシュで失ったフェルスタッペンはレース後にオコンの胸を突き飛ばしてしまった。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、このフェルスタッペンの行為に対するペナルティーとして「2日間の奉仕活動」を行う義務を課している。
その「奉仕活動」が具体的にどのようなものになるのかはまだ明らかとなっていないが、FIA会長のジャン・トッドは、F1最終戦が行われたアブダビにおいて、ひとつの可能性としてジュニアカテゴリーのレースで競技委員を担当させることもあり得ると示唆していた。
しかし、これに対し、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは次のようなジョークを語ったと報じられている。
「彼はジャンのためにお茶の給仕をすることになると思うよ」
一方、フェルスタッペンは最終戦アブダビGPで3位となったものの、トータルのポイント数はキミ・ライコネン(フェラーリ)にわずか2ポイント及ばず、年間ランキングは4位で今シーズンを終えることになった。
ドライバーズランキング3位までのドライバーは年末に行われるFIAの表彰式に出席しなければならないが、フェルスタッペンはその義務がなくなったことを受け、「多分その日に奉仕活動を行うことができるかもね」とのジョークを発している。
しかし、フェルスタッペンはその奉仕活動自体がまたメディアに取り上げられるようなことになるのは快く思っていないようだ。
「もちろん、僕が間抜けに見えるようなことはしたくないからね」
そう語った21歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「彼ら(メディア)はこの件に関して僕に対してすごく厳しい記事を書いてきたと思っている。だから何か僕がやるにふさわしいものを見つけようよ」