2018年FIA F2のランキング上位3名が、2019年のF1へ昇格することが決まった。
2018年のF2チャンピオンを獲得したメルセデス育成のジョージ・ラッセル(20歳)は、ウィリアムズから参戦。F2ランキング2位のランド・ノリス(19歳)はマクラーレン・ルノーから、そしてF2ランキング3位だったアレクサンダー・アルボン(22歳)はトロロッソ・ホンダから参戦する。
2017年F2チャンピオンに輝いたシャルル・ルクレール(アルファロメオ・ザウバー)は、来季から名門フェラーリへ移籍し、F2の前身GP2の2016年チャンピオンに輝いたピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)はレッドブルへ移籍した。
一方で、2015年GP2チャンピオンのストフェル・バンドーン(マクラーレン・ルノー)はF1シートを失ってしまった。下位カテゴリーでチャンピオンを獲得してF1へ昇格しても、巡り合わせによりシートを失ってしまうことも多々あるが、これも一流のレーシングドライバーたちが戦っているF1の厳しい現実だ。
FIA(国際自動車連盟)は、F1を頂点としたF2、F3、F4までのピラミッドを整備しており、今回F1直下のF2からランキング上位3名がF1にデビューすることが決定したことはFIAの狙い通りになっている。今後、世界中から実力のある若手がF2参戦を目指す流れができるだろう。
勢いのある若手が次々と入ってくることでF1のシート争いはますます厳しくなることは必至だが、実力あるドライバー同士の戦いが激しくなっていくことは、F1の本来の姿とも言える。