来季ウィリアムズのフルタイムドライバーとして9年ぶりにF1復帰を果たすロバート・クビサが、人材不足となりつつあるウィリアムズの現状に懸念を示した。
■まだ担当エンジニアが決まっていないクビサ
12月7日に34回目の誕生日を迎えるクビサは今季のF1最終戦が行われた先週末のアブダビで『Eleven Sports(イレブン・スポーツ)』に、現時点ではまだ誰が自分の担当エンジニアを務めることになるのかも決まっていないと語り、次のように続けた。
「これが契約書にサインする前の重要な話題のひとつだったんだ」
「だけど、僕はまだ回答をもらっていない。今週末にははっきりさせたかったんだ。そうすればその人物と一緒にテストに臨むことができるし、もういい形で仕事を開始するときなんだ」
「だけど、今のところ、僕はまだ知らないんだ」
■多くの人材流出問題を抱えるウィリアムズ
通算9回のコンストラクターズタイトル獲得という実績を持つ名門F1チームのウィリアムズだが、今季は最下位に沈んでしまっており、すでに多くの人材がチームを見限って離脱し始めているという。もちろん、その中にはパフォーマンスエンジニアリング責任者のポジションにあったロブ・スメドレイも含まれている。
「楽な時期ではないよ。たくさんの人たちが去っているからね」
そう語ったクビサは次のように付け加えた。
「そして、このチームには速いクルマがないとみんなが考えているときに優秀な人材を探すのは難しいものだよ。ほとんどの人たちは情熱を持っているし、最高のチームで働きたがるものだからね」
■開幕戦で8位か9位になれれば大成功
しかし、クビサは2019年のF1マシンのパフォーマンスを今から心配しても仕方がないと考えている。
「僕は2月末に初めてサーキットに登場するクルマのことを心配するのは意味がないと思えるくらい長くパドックにいるからね。そうしたところで何も変わらないよ」
「2008年のBMWは、テストでは4秒も後れをとっていたけれど、2か月のうちに状況が好転したよ」
「ウィリアムズはそれとは違う状況にある」
「そういう奇跡は起きないだろうね」
そう語ったクビサは次のように付け加えている。
「僕は来季に向けてかなり現実的に取り組むつもりさ。もしオーストラリア(開幕戦)で8位か9位になれればすごくいいだろうね。だけど、そういう目標を設定するのは僕の役目ではないよ」