F1ブラジルGPが、インテルラゴスではなくリオデジャネイロで開催されることになる可能性が浮上してきている。
ブラジルの経済情勢悪化を受け、現在インテルラゴス・サーキットで開催されているブラジルGPの存続が危ぶまれる状況となっている。
現在インテルラゴス・サーキットを所有するサンパウロ市はサーキットの民営化を図ろうとしており、うわさでは前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが新オーナーとなるのではないかとも言われている。
エクレストンに代わって2017年からF1最高責任者の座についたチェイス・キャリーは先週次のように語った。
「現在好ましくない契約が結ばれているいくつかのレースを、よりよいエンターテインメントが実現できそうな新しいレースと入れ替えることを考えているところだ」
そうした中、ブラジルの『Globo(グローボ)』は、キャリーが最近リオデジャネイロを訪れたと報じた。リオデジャネイロは2021年からF1を開催したいという考えを持っているとうわさされている。
伝えられるところによれば、キャリーはリオデジャネイロのルイス・フェルナンド・ペザオ州知事をはじめとする州政府の要人たちと会い、デオドロ地区に建設が予定されているサーキットについて話し合いを行ったという。
「インテルラゴスでのレースが終わると間もなく、キャリーはマーベラスシティ(リオデジャネイロの通称)で眠りにつき、月曜日に長い会議の予定を入れていた」
そう報じた『Globo(グローボ)』は、キャリーがペザオ州知事に次のように語ったと付け加えている。
「リオで目覚めて海を見たとき、私はこの街にF1を持ってくるのはいい考えであることが理解できたよ」
F1ブラジルGPは1973年にインテルラゴスで初開催されたが、その後1978年、そして1981年から1989年までリオデジャネイロのジャカレパグア・サーキット(1988年にネルソン・ピケ・サーキットに改称)で開催されていたことがある。
その後、老朽化したこのサーキットは取り壊され、その跡地は2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックのメイン会場として転用されている。