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セルジオ・ペレス「アロンソが去ってしまうのはF1が病んでいる証拠」

2018年11月17日(土)5:45 am

セルジオ・ペレス(フォース・インディア)が、フェルナンド・アロンソほどのドライバーが苦しんでいるのは今のF1が「病んでいる」証拠だと語った。

2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソは3度目のタイトル獲得を目指して5年間在籍したフェラーリを離脱して2015年にマクラーレン・ホンダのプロジェクトに加入。しかし、その後はタイトルどころか表彰台争いにすら加わることができない日々が続くこととなった。

■ほかのシリーズにはレースする喜びがあるとアロンソ

今季エンジンをホンダからルノーに換えたもののマクラーレンの不振はこれまで以上にひどく、アロンソはついに今季限りでF1を引退し、2019年には世界3大レースの覇者となることを目指してインディ500に再挑戦することを決めている。

「今の状況は、僕にレーシングドライバーをやりたいと思わせるようなF1ではなくなっているということさ」

ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったアロンソは次のように続けた。

「僕がF1をやめるのは、ショーの魅力が弱まっていると思うからだ。話題はサーキットのとなりで何が起きているかということばかりになっている。論争や無線で伝えられるメッセージばかりさ」

「僕は次のレースで上から15位までの結果を書き出すこともできるよ。少し順位が変わるかもしれないけれどね。こんなに予想しやすいものになったことを受け入れるのは難しいよ」

「ほかのレーシングシリーズならもっと喜びを見いだせるだろうと思っている」

先週末に今季のF1第20戦ブラジルGPを終えたばかりのアロンソだが、今週末は上海で行われるWEC(世界耐久選手権)のレースに出走することになっている。WECでは今季のタイトル獲得チャンスがあることでアロンソのモチベーションも大きいようだ。

アロンソは中国に着いたときには「いくらか疲れていた」ものの、勝利を目指すレースができるのを「ものすごくうれしく思っている」と語っている。

■アロンソを失うのは残念だとペレス

アロンソのF1引退を惜しむ声は多いが、メキシコ出身のペレスもそれは「残念」なことだとし、次のように続けた。

「このことはF1がどれほど病んでいるかを示すものだよ」

「彼は世界でも最高レベルのドライバーだし、骨の髄からレースを愛している。それなのに週末ごとに彼は中団で苦しんでいるんだ」

「もし彼がほかのクルマに乗っていれば、彼は勝利のために戦い、またF1チャンピオンになるだろう」

そう語った28歳のペレスは次のように付け加えている。

「それが今のF1だし、僕たちは彼を失ってしまう。そして僕たちはみんなこの船に乗っているんだ」

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