F1の前最高責任者であるバーニー・エクレストンが、友人でもあるニキ・ラウダ(メルセデス/非常勤会長)が今年のF1最終戦アブダビGPで職場復帰することを目標にしていると明かした。
エクレストンは、肺の移植手術を受けた69歳のラウダが退院後に電話をかけてきたのだとスイスの『Blick(ブリック)』に次のように語った。
「彼はこういう状況のもとで元気にしているよ」
「彼はだいぶ気分もよくなったし、ただたくさん薬を服用して規則正しくしなくてはならないだけだと言っていたよ」
「彼の秘密の計画は、アブダビで復帰することだ」
「彼が今回経験してきたことを考えれば、それは信じがたいことだよ」
ラウダのもうひとりの友人であるレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ラウダがアブダビで復帰するかもしれないというエクレストンの話が本当になることを期待しているとドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「そんなことは想像もしていなかったよ」
「彼は常に頭の中で自分自身に目標を課しており、それを達成しようとするんだ。それがまさにニキ・ラウダだよ」
10月下旬に退院したラウダは、現在はリハビリテーションに努めている状況だ。これまでに伝えられた情報によれば、今季中にラウダがF1の現場に復帰するのは困難だろうと考えられている。
果たしてヤス・マリーナ・サーキットにラウダが姿を見せるのかどうか、それも最終戦アブダビGP(25日決勝)の注目ポイントのひとつとなりそうだ。