2020年に2つの新たなF1グランプリが誕生する可能性が大きくなってきている。
そのひとつはF1ベトナムGPだ。
しばらく前から、F1オーナーのリバティ・メディアがアジアで新たなF1レースを開催することを目指しており、そのナンバー1候補がベトナムだと伝えられていた。
そして、ハノイ人民委員会がこのほど来週ハノイの市街地コースで開催されるレースの招待状を送付したが、その中には次のように記されている。
「ハノイ市は2020年4月に開催されるFIAフォーミュラ1選手権のレース公式開催者として提携することが決まった」
そして、もうひとつはF1オランダGPだ。
現在のF1世界選手権が発足した1955年から1985年にかけて通算30回開催されていたオランダGPだが、もし2020年に開催されることになれば実に35年ぶりの復活ということになる。
オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』が報じたところによれば、リバティ・メディアはザントフォールト・サーキットに対し、オランダGPを開催するにあたっての「具体的条件」を提示したという。
同サーキットのオーナーであるオランダ王室家のプリンス・ベルンハルト・ファン・オラニェはその記事の中で次のようにコメントしている。
「もし今我々がサインすれば、オランダは再び2020年にグランプリを開催することになる」
「マックス・フェルスタッペンの存在もあり、誰もがこれはまたとないチャンスだと考えている」
『De Telegraaf(テレグラーフ)』によれば、リバティ・メディアがザントフォールトに求めているF1開催権料はおよそ2,000万ユーロ(約26億円)だという。