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【決勝レポート】ホンダPUのガスリーが最後尾からポイント獲得!優勝はレッドブル ハミルトン戴冠/F1メキシコGP

2018年10月29日(月)7:04 am

2018年F1第19戦メキシコGPが10月28日(日)、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.304km)で3日目を迎え、現地時間午後1時10分(日本時間29日午前4時10分)から行われた決勝でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。今季2勝目、通算5勝目。

●【画像:決勝レース結果】2018年F1第19戦メキシコGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■フェルスタッペンがスタートでトップに

レッドシグナルが消えてレースがスタートするとポールポジションスタートのダニエル・リカルド(レッドブル)をフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)が攻略。リカルドは3番手に落ち、4番手にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、5番手にバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く展開となる。

12番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、前で接触事故を起こしたマシンの破片直撃を受けてしまったことが原因で5周目にコース脇にストップ。ここでVSC(バーチャルセーフティカー)が導入される。アロンソは無念の2戦連続序盤リタイアとなってしまった。

■ハミルトンはペース上がらず

VSCが解除されるとフェルスタッペンがハミルトンとのギャップをどんどん広げにかかる。ハミルトンのマシンはこのサーキットにうまくセッティングが合っていないのか、フェルスタッペンについていくことができない。

ハミルトンはたまらず12周目にピットイン。スタートタイヤのウルトラソフトタイヤからここに持ち込まれたドライタイヤの中で一番堅いスーパーソフトタイヤに交換し、5番手でコースに復帰。レッドブルもこれに対応し、13周目にリカルド、14周目にフェルスタッペンがピットへ戻りスーパーソフトタイヤに交換する。

これで暫定トップの位置に浮上したベッテルと暫定2番手となったキミ・ライコネン(フェラーリ)は18周目までひっぱってピットイン。こちらもスーパーソフトに履き替えてコースに戻る。

この時点ではトップがフェルスタッペン、2番手ハミルトン、3番手リカルド、4番手ベッテル、5番手ボッタス、6番手ライコネンという順序となる。

■母国レースのペレスに不運

後方では規定数を超えるPU交換などで最後尾グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが少しずつ順位を挽回し、マクラーレンのストフェル・バンドーンやフォース・インディアのエステバン・オコンらとのレースを繰り広げる。

フェルスタッペンはペースの上がらないハミルトンを置き去りにしながら快調にトップで走行を続ける。4番手を走行するベッテルは少しずつ3番手のリカルドの背後に迫り始める。

レースが31周目に入ったところでトップ10圏内を走行していたルノーのカルロス・サインツがコース脇にクルマを止め、ここでまたVSCが導入される。この間にフォース・インディア勢がピットへ戻ってタイヤ交換を実施。地元メキシコ出身のセルジオ・ペレスはトップ10をキープして9番手でコースに復帰する。

VSCが解除されると34周目にベッテルがリカルドをとらえて3番手に浮上。ベッテルは前を走る2番手ハミルトンとの差も縮め、39周目にはついにハミルトンを攻略し2番手に上がった。

ところがその後レースが40周目を迎えたところでペレスがピットに戻ってリタイアとなる。どうやらトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーと接触してダメージを負ってしまったようだ。ハートレーもマシンにかなりのダメージを負うが、なんとかそのまま走行を続けた。

■またもリカルドのマシンに信頼性問題発生

46周目にはリカルドもペースが上がらないハミルトンをオーバーテイク。その周にベッテルが2回目のタイヤ交換を行いウルトラソフトタイヤにはきかえる。ハミルトンもピットに戻り同じくユーズドのウルトラソフトタイヤに交換。この間に2番手に浮上したリカルドはタイヤ交換を行わず、そのまま周回を続ける。

この時点ではトップがフェルスタッペン、2番手リカルド、3番手ベッテル、4番手ライコネン、5番手ハミルトン、6番手ボッタスという順列となる。

レースが終盤に入ってくると、2番手のリカルドの背後にベッテルが迫り始める。

ところが、レースが62周目に入ったとき、なんとリカルドのマシン後部から白煙が上がる。リカルドは前戦アメリカGPに続きここメキシコでもマシントラブルでレースを終えてしまった。

■フェルスタッペンが昨年に続いてメキシコの覇者に

これで2番手に浮上したベッテルはトップのフェルスタッペンとのギャップを詰めにかかるが、フェルスタッペンも互角のペースで走行を続け、ベッテルにつけいるスキを与えない。

結局、フェルスタッペンがそのまま71周のレースを走りきり、メキシコGP2連覇を達成。2位にベッテル、3位にライコネンのフェラーリ勢が続いた。

このレースを4位で終えたハミルトンだが、この時点で今季のドライバーズタイトル獲得が確定。ファン・マヌエル・ファンジオの持つ通算5回目のF1ドライバーズタイトル獲得記録に並んだ。

一方、最後尾からスタートしたガスリーは最終的に10位でレースを終え、1ポイントをチームに持ち帰った。チームメートのハートレーは12番手でチェッカーを受けたものの、レース中の接触によるタイム加算ペナルティーが科され、公式結果は14位に終わっている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
4位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
5位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
6位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
7位/シャルル・ルクレール(ザウバー)
8位/ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
9位/マーカス・エリクソン(ザウバー)
10位/ピエール・ガスリー(トロロッソ)

次戦2018年F1第20戦ブラジルGPは11月9日(金)の現地時間午前10時(日本時間午後10時)にインテルラゴス・サーキットで開幕。決勝は11月11日(日)の現地時間午後3時10分(日本時間11月12日午前2時10分)にスタートする。

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