2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグは、F1とフォーミュラEが将来的に統合される可能性があると考えている。
今や自動車の電動化が世界的な流れとなってきているが、これを受けてフル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEに参入する自動車メーカーも増えてきている。
少し前にはフォーミュラEの最高責任者であるアレハンドロ・アガグが、将来的にはフォーミュラEがF1に代わって世界最高峰モータースポーツの称号を手にすることになるだろうと語ったことも報じられていた。
2016年シーズンを最後にF1から引退したロズベルグは、フォーミュラEに出資していることでも知られている。
そのロズベルグは『Washington Post(ワシントン・ポスト)』から、いつかフォーミュラEがF1をしのぐ存在になると思うかと尋ねられると次のように答えた。
「そこまで行くことは絶対にないだろうし、その前に統合されることになるんじゃないかと思うよ」
「F1が電動化に動くには障害も多いし困難だろうからね」
レースシリーズとしての歴史はまだ浅いフォーミュラEだが、ドライバーのクオリティーという面ではかなり高いものとなっているのは確かだろう。
現在、フォーミュラE参戦ドライバーの中には元F1ドライバーがたくさんいる。さらに、今期限りでマクラーレンのシートを失うことになったストフェル・バンドーンや、昨年までザウバーで走っていたパスカル・ウェーレインも来年はフォーミュラEに参戦することが明らかとなっている。
ロズベルグは、将来的にはいつか化石燃料を使用するF1エンジンが完全に消えるときが来るだろうと思うと続け、次のように付け加えた。
「有利な点は、F1とフォーミュラEはオーナーが同じであることだ」
ロズベルグが言及したのは、F1オーナーであるリバティ・メディアの会長を務めるジョン・マローンのことだ。現在マローンはフォーミュラEの共同オーナーでもある。