ABBフォーミュラE選手権のシーズン前テスト初日に、マヒンドラ・レーシングはパスカル・ウェーレインと元ドラゴンのドライバーだったジェローム・ダンブロシオをシーズン5のドライバーラインナップとして発表した。
元F1ドライバーで2015年のDTMチャンピオンであるパスカル・ウェーレインは、12月15日に行われるサウジアラビアでの開幕戦に先立ち、テスト初日にフォーミュラEにデビューした。
「マヒンドラ・レーシングに加わることができてとても嬉しいよ」
「夏に初めてミーティングをして、テストで初めてチームに会ったんだ」
「小さなチームだけど、本当に高い野望を持っていて、僕も同じ高い野望を持っている。最高の結果を達成したいし、このチームが僕にとって正しい環境だと感じている。シーズンを楽しみにしているし、ベストを尽くすよ」。
■パスカル・ウェーレイン、F1復帰が最優先か?
パスカル・ウェーレインは、DTMの最年少出場者であり最年少レース勝者で、2015年には20歳で最年少チャンピオンとなった。
2011年にはADACフォーミュラマスターズチャンピオン、2012年にはF3ヨーロッパ選手権トップルーキーとF3ユーロシリーズで年間2位に輝いている。
2014年には、メルセデスAMGペトロナスF1チームの開発&シミュレータードライバーに就任。上記のDTMの成功に続き、F1ではマノー・レーシングとザウバーF1チームで計2シーズン戦った。
メルセデスでフォーミュラEのテストも行ったが、F1への復帰を最優先にしてメルセデスとの契約を断っていたが、F1シートが厳しい状況になった今、フォーミュラEのマヒンドラに活躍の場を求めた。これまでの流れを考えると、マヒンドラとの契約にはF1を優先する条項が含まれている可能性が高い。
マヒンドラは昨シーズン、ニック・ハイドフェルドとフェリックス・ローゼンクビストで戦っていたが、チームランキングは4位に終わっていた。