カルロス・サインツ(現ルノー)は、2019年にはマクラーレンが調子を取り戻すのは間違いないと考えている。
名門F1チームとして知られるマクラーレンだが、2008年にルイス・ハミルトンがF1チャンピオンとなって以来タイトルからも見放されてしまっている。しかも、ここ数年はタイトルどころか表彰台に上ることすらできていない。
今季限りでF1を引退するフェルナンド・アロンソの後任として、来季そのマクラーレンに移籍するのがサインツだ。
■今のマクラーレンはどん底状態
サインツはスペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』に次のように語った。
「彼ら(マクラーレン)は今自分たちの宿題に取り組んでいるのだと思う」
「今年の彼らはどん底まで落ちているから、今後はよくなっていくだけだよ。彼らはゼロからやり直しているし、それが僕に自信を与えてくれているんだ。彼らには問題が分かっているし、それを解消したいと考えているよ」
■マクラーレンにとって今年は来年への準備期間
今シーズン序盤にはアロンソが比較的コンスタントにポイントを獲得することができていたマクラーレンだが、その後徐々に戦闘力が低下。最近のレースでは最後尾付近に位置することが多くなっている。
サインツは、それはチームがすでにしばらく前から2019年に向けた準備の方に集中しているためだと考えている。
「そう期待しているよ。マクラーレンは、クルマにしろチームにしろ、今季の戦いにだけ注力していたのではないと僕は思っているんだ。だから、彼らは来季にかけているはずだと僕は期待しているよ。今年は学ぶための年だったんだ」
「来季はレギュレーションの変更もあるし、ゼロからスタートし、求められるレベルに到達するためのチャンスだよ」
■アロンソが最後尾近くにいるのは奇妙
「今僕が乗っているクルマ(ルノー)はそれほど悪くはないけれど、マクラーレンはそれに対してコンマ3秒ほど劣っている。だけど、ほかのライバルたちとのギャップも大きいし、そのことが彼らをさらに悪く見せてしまっているよ」
そう語ったスペイン人ドライバーのサインツは次のように付け加えた。
「アロンソが最後尾近くにいるのを見るのは奇妙なことだよ。だけどグリッド中団以下はすごく接近しているから、コンマ3秒か4秒の違いが大きな差となってしまうんだ」