2018年F1第17戦日本GPが10月6日(土)、鈴鹿サーキット(1周5.807km)で2日目を迎え、12時から行われたフリー走行3回目でメルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを刻んだ。
●【画像:FP3結果】2018年F1第17戦日本GPフリー走行3回目のタイム差、周回数
朝まで降り続いていた雨により路面の一部にまだ水が残る状態で開始された60分間のセッションだが、開始から10分が経過したころからまた雨が落ち始める。
その後雨脚と風がさらに強まり、セッション開始から20分に到達したころには全ドライバーがピットに戻り、様子を見る展開となった。
この時点ではフェラーリのキミ・ライコネンがトップに立ち、それにセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。ランキングトップのハミルトンはこの時点では本格的なアタックラップを行うことができておらず、最下位の20番手に位置する。
セッションが折り返し点を迎えたころには雨も上がり、まずはボッタスがコースイン。その数分後にはハミルトンも走行を開始。そして徐々にほかのドライバーたちもコースへ入り始める。
雨こそやんだものの、依然として秒速6m前後の風が吹き続けるコンディションの中で、各ドライバーもマシンコントロールに苦しめられる。
セッションが終盤に入ると、ドライバーたちは鈴鹿に持ち込まれたドライタイヤの中で一番軟らかいコンパウンドのスーパーソフトタイヤに履き替えて予選シミュレーションを開始。
しかし残り15分となったころにはベテランのライコネンがターン6で風の影響を受けてコースオフ。あわやウォールにクラッシュかというシーンも展開された。クラッシュをまぬがれたライコネンはその後もアタックを続けるがタイムはさほど縮まっていかない。
そして、セッションの残り時間が10分を切ったところでハミルトンがこのセッションのベストタイムとなる1分29秒599を刻んでトップに躍り出た。ハミルトンを50ポイント差で追いかけるベッテルも必死のアタックを行うが、ハミルトンにはコンマ1秒ほど届かず2番手にとどまった。
セッションの残り時間が5分に近づこうとする時点でそれまで16番手に位置していたトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが11番手に順位を上げてきた。しかし、ピエール・ガスリーには何かマシンにトラブルを抱えたか、ピットへと戻ってしまい、順位も最後尾20番手に落ちてしまう。
セッションが残り3分ほどとなったところでルノーのニコ・ヒュルケンベルグがターン5のタイヤバリアに激しくクラッシュ。ここでレースは赤旗中断となってしまった。
幸いヒュルケンベルグにはけがはなかったものの、マシンは後部にかなりのダメージを負ってしまい、チームは予選に向けて修復作業に追われることになった。
結局、赤旗中断のままセッションが終了時刻を迎え、ハミルトンがここまでの3セッションすべてでトップに立った状態で予選を迎えることになった。
期待のトロロッソ・ホンダだが、このセッションを最下位で終えたガスリーのマシンに何らかの不具合が発生しているのは間違いないようで、予選に向けて大きな不安を残すこととなった。一時11番手につけたハートレーもその後ライバルたちがタイムを縮め、最終的には13番手で予選前最後のセッションを終えている。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:29.599
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:29.715
3番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:30.054
4番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:30.304
5番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:30.422
6番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:30.474
7番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:31.088
8番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:31.483
9番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:31.513
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) 1:31.521
F1日本GP予選は、このあと15時から始まる。