元F1ドライバーのフェリペ・マッサが、F1ロシアGP決勝でメルセデスがルイス・ハミルトンを前に出すようバルテリ・ボッタスにチームオーダーを出したのは仕方のないことだとの考えを示した。
マッサ自身もフェラーリ在籍時には、例えば2010年にホッケンハイムで行われたF1ドイツGP決勝においてチームから無線で「フェルナンド(アロンソ)の方が君よりも速い」と伝えられるなど、チームオーダーの犠牲となって優勝のチャンスをいくつか逃したこともあるドライバーだ。
だが、マッサはイタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に対し、メルセデスがソチでランキングトップに位置しているハミルトンの優位性をさらに高めようとチームオーダーを出したのは何も間違ったことではなかったと次のように語った。
「ああいう形で勝者が変わるのは決していいことではないよ。だけど、あれもゲームの一部なんだ」
「あのレースであそこまでやる必要はなかったかもしれない。だけど、誰だって自由に選択することができる。そして、今年のフェラーリにはそうした戦略が少しばかり欠けているのかもしれないね」
フェラーリの母国イタリアのメディアにそう語ったマッサは次のように付け加えた。
「もちろん、僕だってそれは好きじゃない。だけど、今のルールがそうなっている以上、そうしたことも起こるさ。チームオーダーもF1の一部だからね」