2019年のインディカーにはF1から複数のビッグネームが加わることになるかもしれない。
まず、名門F1チームとして知られるマクラーレンが2019年にインディカーへフル参戦することを検討している。そして今季限りでF1から引退することを表明したフェルナンド・アロンソもその一員としてインディカーに転向するようだとうわさされている。
そして最近では、今季限りでマクラーレンのF1シートを失うことになったマクラーレンのストフェル・バンドーンもマクラーレン以外のチームでインディカーに参戦することが濃厚となったとの情報も伝えられている。
■マクラーレンは強い興味を示している
こうしたうわさに関し、インディカーの責任者を務めるマーク・マイルスはスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「マクラーレンは(インディカー)チームを持つことに非常に興味を示しているよ」
「彼らとしては既存チームと提携するのか、あるいは独自に始めるのかを決める必要がある」
「ほかの問題は、誰が運転するのかということだ。3日前に私はイギリスで彼らと会ったが、それが重要な課題だった」
■ホンダがマクラーレンへのエンジン供給を拒否?
しかし、マクラーレンのインディカー参入に当たってはエンジン供給メーカーがどうなるかがひとつのカギとなりそうだ。
現在インディカーではマクラーレンとシボレーの2社がエンジンサプライヤーを務めている。マクラーレンとしてはホンダと組みたいと考えているものの、ホンダはこれまでのF1におけるアロンソの言動などから、アロンソとはもう一緒に仕事をすることはできないという姿勢を示したと言われている。
2017年にアロンソがインディ500挑戦を行った時にも協力を仰いだアンドレッティ・オートスポーツとの提携もうわさされているマクラーレンだが、アンドレッティはホンダエンジンユーザーであり、もしシボレーエンジンを搭載するということになれば、独自チーム路線で行くしかないということになりそうだ。
この件に関して、マイルスは次のように語っている。
「ホンダがそういう姿勢をはっきりと示したのかどうか私は知らない。だが、私の印象としては、理由は何であれ、シボレーが有力になってきているようだね」
■アロンソが来てくれれば大歓迎
しかし、マイルスは2回F1チャンピオンとなったアロンソがインディカーにフル参戦することになれば、同シリーズにとっては非常に素晴らしいことだと次のように続けた。
「どんな可能性もあると思っている。決断はまだ下されていないがね」
「彼はまったくレースに出ないかもしれない。インディ500だけやるかもしれない。WEC(世界耐久選手権)と並行して何レースかに出るかもしれない。あるいは両方かもしれない。きっと彼には考えることがたくさんあるはずだよ」
そう語ったマイルスは次のように結んでいる。
「たとえどうなろうと、私は彼がそのことを考えてくれていることを非常にうれしく思うし、彼なら大歓迎だよ」