2018年F1第15戦シンガポールGPが9月15日(土)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周5.063km)で2日目を迎え、現地時間18時(日本時間19時)から行われたフリー走行3回目でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップに立った。
●【画像:FP3結果表】2018年F1第15戦シンガポールGPフリー走行3回目のタイム差、周回数
予選前最後のフリー走行が開始されると、フェラーリ勢はここに持ち込まれたドライタイヤの中で最も軟らかいハイパーソフトタイヤに集中してショートランやロングランを展開する。
一方、メルセデスとレッドブルは最初一番硬いコンパウンドのソフトタイヤでスタート。特にレッドブルはソフトタイヤでのロングランに時間を割くというフェラーリとは異なる作戦でセッションに臨んだ。
そのほかのチームでは、フォース・インディアやトロロッソなどはハイパーソフト中心のプログラムを組むが、ルノー勢はメルセデスやレッドブル同様ソフトタイヤで、ザウバー勢は中間に位置するウルトラソフトタイヤでの周回に力を入れていく。
そんな中、60分のセッションが折り返し点を過ぎたころに2セット目のハイパーソフトタイヤに交換したベッテルが1分38秒054の最速タイムを刻むと、0.362秒差でチームメートのキミ・ライコネンが続き、フェラーリが1-2体制を築く。
その後新品ハイパーソフトに交換したメルセデス勢がタイムアタックに臨むが、ルイス・ハミルトンがベッテルとはコンマ5秒差の3番手、バルテリ・ボッタスも4番手とフェラーリ勢には届かない。
そしてセッションの残り時間が10分を切ったところでレッドブル勢がハイパーソフトタイヤでのタイムアタックを開始するも、ダニエル・リカルドはベッテルから1.132秒遅れの5番手、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も1.211秒遅れの6番手にとどまった。
この差を見る限り、予選でのポールポジション争いはフェラーリ対メルセデスという構図に落ち着きそうな状況となっている。
トップ3チームの6人のドライバーに次ぐ7番手にはハースのロマン・グロージャンがつけ、それにエステバン・オコンとセルジオ・ペレスのフォース・インディア勢が続いた。
夏休みが明けてから大不振状態に陥っていたマクラーレンのフェルナンド・アロンソが10番手で続き、9レースぶりの予選Q3進出が期待される位置につけている。
一方、金曜日に行われた2回のフリー走行では下位に沈んでいたトロロッソ・ホンダ勢だが、このセッションでも大幅に順位を改善することはできず、ピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーが17番手と、かなり厳しい状態で予選に臨むことになった。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:38.054
2番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:38.416
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:38.558
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:38.603
5番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:39.186
6番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:39.265
7番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:39.747
8番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:40.073
9番手/セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:40.231
10番手/フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 1:40.254
F1シンガポールGP予選は、このあと日本時間22時から始まる。