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ベッテル「最大の敵は自分自身」

2018年09月15日(土)16:45 pm

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、今週末に行われているF1シンガポールGP(16日決勝)でもチームオーダーは期待していないと主張した。

2週間前にモンツァで行われたイタリアGPでは、フェラーリがチームメートのキミ・ライコネンに対して“チームプレー”をするよう指示をしなかったことに対して不満を示していたベッテル。

しかし、その後ライコネンが今季限りでフェラーリを放出されることが正式に明らかとなったことで、今後さらにライコネンに自分のサポート役を期待するのが難しい状況になると考えられている。

フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネも、チームオーダーについて質問されると「我々のところには執事ではなくドライバーがいるんだ」と答え、チームとしてもチームオーダーを出すことは考えていないと示唆していた。

また、同じような質問を受けたライコネン本人は、シンガポールにおいて次のように答えている。

「僕が運転するのは1台のクルマだけだよ」

最大のライバルであるメルセデスはバルテリ・ボッタスが現在ベッテルに30ポイント差をつけてランキングトップに立つルイス・ハミルトンの支援役に回っているのは明らかだ。

しかし、ベッテルはシンガポールで次のように語った。

「それぞれのチームにはそれぞれのやり方があるよ」

「そうすることに意味がある状況もあるだろう。モンツァは完ぺきではなかっただろうし、僕にも自分の意見があった。だけど、そのことと僕とキミの関係には何の関係もないよ。僕たちはどちらも大人だからね」

低速コーナーが多いマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われるシンガポールGPではフェラーリが有利だろうと考えられている。

このところミスが多いと批判を受けているベッテルだが、セーフティカー導入率が極めて高いシンガポールでミスをすれば、もはや今季のタイトル争いに致命的なダメージとなるのは間違いないだろう。

シンガポールGPを迎えるにあたり、ベッテルも本当の敵はハミルトンではないと次のように語っていた。

「僕自身が最大の敵だよ」

そのベッテルだが、14日(金)に行われたシンガポールGPフリー走行2回目ではウォールにタイヤをヒットさせるミスを犯してしまい、予選シミュレーションやロングランプログラムを十分に行うことができずに終わってしまっている。

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