かつてトロロッソやレッドブルのドライバーを務めていたロシア人ドライバーのダニール・クビアトがF1復帰を果たすことになりそうだ。
レッドブルと育成ドライバー契約を結んでいたクビアトは2014年にジュニアチームのトロロッソでF1デビューを飾ると、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍に伴い翌2015年にはレッドブルに昇格。しかし2016年シーズンの第4戦ロシアGP後にはトロロッソに降格。そして2017年シーズン後半にはついにレッドブルから契約を破棄されていた。
ここまで波乱万丈のF1キャリアを歩んできた24歳のクビアトだが、今季はフェラーリのシミュレーター担当ドライバーを務めている。
だが、そのクビアトにレッドブルがもう一度チャンスを与えることになりそうだ。
伝えられるところによれば、来季レッドブルに昇格するピエール・ガスリーの後任としてクビアトが再び2019年にトロロッソのドライバーとなることが確定したようだ。
オランダのテレビ局『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』は元F1ドライバーのロバート・ドーンボスが次のように語ったと報じている。
「彼(クビアト)は来年トロロッソで走ることになる。契約はもう結ばれている」
さらに、『Ziggo Sport Totaal(ジッホ・スポルト・トタール)』は今季F2選手権に参戦しているオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースも次のように証言したとしている。
「契約はモンツァ(F1第14戦イタリアGP)で土曜日に結ばれたよ。僕はあの週末はずっとあそこにいたんだ」
実際のところ、レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコは、F1第15戦シンガポールGP(16日決勝)が開催されているマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットにおいて、次戦F1ロシアGP(30日決勝)が行われるソチでトロロッソのドライバーに関する発表を行う予定があることを認めたと報じられている。
現在、トロロッソの来季のドライバーに関してはさまざまな名前が取りざたされているが、ロシアで発表されることになるのはクビアトなのか、ロバート・クビサなのか、あるいはアントニオ・ジョビナッツィなのかと尋ねられたマルコは、イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように答えた。
「そのうちの1人さ。ソチで教えるよ」