2018年F1第15戦シンガポールGPが9月14日(金)、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(1周5.063km)で開幕。現地時間16時30分(日本時間17時30分)から行われたフリー走行1回目でレッドブルのダニエル・リカルドがトップに立った。
●【画像:FP1結果】2018年F1第15戦シンガポールGPフリー走行1回目のタイム差、周回数
高温多湿で知られるシンガポールだが、このセッションは気温32℃、路面温度44℃ながら、湿度は55%と例年に比べると比較的快適なコンディションのもとでスタートされた。
序盤はドライバーたちが異なるタイヤで最初の走行プログラムに臨む展開となり、セッションが開始40分に達した時点ではここに持ち込まれたドライタイヤの中で一番硬いソフトタイヤを履いたリカルドがトップに立ち、それに中間タイヤとなるウルトラソフトを履いたルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く展開となる。
フェラーリ勢は最初から一番軟らかいコンパウンドのハイパーソフトタイヤで臨んだが、序盤はセバスチャン・ベッテルが7番手、今季限りでチームを離脱することになったキミ・ライコネンが12番手だった。
セッション中盤には各チームがショートランプログラムを展開。メルセデス勢はここで一番硬いソフトタイヤでコースイン。まずはボッタスが、そしてその後ハミルトンがトップタイムを塗り替えていく。
だが、その後フェラーリ勢は新品ハイパーソフトタイヤに履き替え、ベッテルとライコネンがトップと2番手に上昇する。しかし、セッションの残り時間が30分を切ったところでハイパーソフトタイヤに交換してタイムアタックを開始したレッドブル勢がペースアップ。リカルドがこのセッションでの最速タイムとなる1分39秒711をマークする。
さらに、残り時間が20分を切ったころ、マックス・フェルスタッペンがリカルドに続く2番手に浮上。ここでレッドブルが1-2体制を築いた。
セッション終盤は各チームともロングランに移行し、大きな順位変動は見られなくなる。しかし、残り時間が4分ほどとなったところで来季フェラーリ移籍が決まったシャルル・ルクレール(ザウバー)がターン14の手前で右のガードレールに接触。右フロントサスペンションを壊したルクレールがそのままエスケープゾーンにクルマを入れるという光景も見られた。
一方、期待のトロロッソ・ホンダ勢は一番軟らかいハイパーソフトタイヤを温存し、中間のウルトラソフトタイヤだけでこのセッションに臨み、ピエール・ガスリーが16番手、ブレンドン・ハートレーが17番手につけている。
■フリー走行1回目トップ10ドライバー
トップ/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:39.711
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:39.912
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:39.997
4番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:40.486
5番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:41.105
6番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:41.232
7番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:41.329
8番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:41.429
9番手/シャルル・ルクレール(ザウバー) 1:42.035
10番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:42.108
F1シンガポールGPフリー走行2回目は、このあと日本時間21時30分から始まる。