マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンが、トロロッソに自分たちが放出を決めたストフェル・バンドーンを起用するよう助言を行った。
2013年にマクラーレンの育成ドライバーとなり、2014年からはリザーブドライバーを務めていたバンドーンは2015年のGP2チャンピオンであり、非常に将来有望だと考えられていた。
しかし、F1を引退したジェンソン・バトンの後任として2017年にマクラーレンのフルタイムドライバーとなったバンドーンだが、期待されたような結果は残せず、特に2018年シーズンはチームメートのフェルナンド・アロンソに大きな差をつけられてしまっている。
そして、26歳のバンドーンはついに18歳のランド・ノリスに来季のシートを奪われてしまうことになった。
バンドーンは、現時点では来季に向けてホンダPUを搭載するトロロッソのシート獲得を視野に入れていると考えられている。
■メディアには「ノーコメント」のバンドーン
マクラーレンが3日(月)に発表したリリースの中ではチームへの感謝の言葉を語っているバンドーンだが、その後本人はメディアに対して何も語ろうとしていない。
母国ベルギーの『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』の記者が話を聞こうと接触したものの、バンドーンはただ「ノーコメント」と答えただけだったという。
その代わりに、バンドーンのマネジャーを務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビが次のように語っている。
「ストフェルはプロフェッショナルであり続け、彼が素晴らしいドライバーであることを確実に示すためにマクラーレンでの残された7レースに臨まなくてはならないんだ」
■ノリス獲得を望んでいたトロロッソ
バンドーンの後任となるノリスに関しては、一時ブレンドン・ハートレーの後任探しをしていたトロロッソが獲得に強い興味を示していたことが明らかとなっている。
マクラーレンF1チームを率いるブラウンも、ノリスに関して『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語っている。
「彼に対する大きな関心があったよ。ランドはトロロッソで決まっていたかもしれない」
■トロロッソはバンドーンを検討すべき
だが、ブラウンは、トロロッソはこれからバンドーンと契約することを真剣に検討すべきだとスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「私は、彼は正真正銘のF1ドライバーだと思っている。もし私がトロロッソにいて、2つのシートが空いているとしたら、私はためらうことなくそのひとつにストフェルを座らせるよ」
「ストフェルを手助けできることがあれば、それが何であれ、我々は即座に行動に移すよ。彼はファミリーの一員だと考えているからね。彼と一緒に仕事をするのは格別だったよ」とブラウンは付け加えている。