レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、もしホンダとのプロジェクトが失敗に終われば、そのときはレッドブルがF1を去ることになるだろうと語った。
2007年以降ずっとルノーのF1エンジンを使用していたレッドブルだが、近年は両者の関係が悪化の一途をたどっていた。そしてついに2019年からは今季ジュニアチームのトロロッソと組んだホンダに乗り換えることになっている。
マルコは母国オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』に次のように語った。
「来年からホンダという素晴らしいパートナーと組むことができてうれしく思っているよ。だが、もしこの協業関係が期待通りとはならなかった場合には、レッドブルという企業はF1から撤退することになるだろうね」
「メルセデスとフェラーリはレッドブルへの(PU)供給を望んでいないし、新しいメーカーが参入してくることもない。そうなれば撤退しか残された道はないよ」
そう語ったマルコだが、来季からスタートするホンダとのプロジェクトはうまくいくという自信を持っているようだ。
「トロロッソとホンダのパートナーシップはここまでのところうまくいっているし、レッドブル・レーシングでも同じようにうまく機能するだろう」
マルコはそう語ると次のように付け加えた。
「最悪だったマクラーレンとの関係が終わった後、ホンダはもう少しで2017年を最後に再びF1から撤退するところだったんだ。我々は彼らと何度か集中的に話し合いを行い、我々と一緒にやろうと説得しなくてはならなかったよ」