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【トロロッソ・ホンダ】2019年にクビアト復帰の可能性も

2018年09月04日(火)16:45 pm

ダニール・クビアトが2019年にトロロッソのドライバーに復帰する可能性が出てきている。

レッドブルでは今季限りで離脱するダニエル・リカルドの後任として、今季ジュニアチームのトロロッソに所属しているピエール・ガスリーを昇格させ2019年にマックス・フェルスタッペンのチームメートに据えることを決定している。

■来季のドライバー探しに苦慮するトロロッソ

これでレッドブルの来季のシートは埋まったわけだが、トロロッソではガスリーの後任ドライバーを探す必要が出てきている。

少し前にはテクニカルディレクターのジェームス・キーを引き抜いたマクラーレンから、キーの早期着任の見返りとして現在リザーブドライバーを務めているランド・ノリスの提供を求めているのではないかといううわさもあった。

だが、マクラーレンは3日(月)にノリスを2019年にフルタイムドライバーに昇格させることを発表。ノリスのトロロッソ加入の可能性は完全に消えてしまった。

実際のところ、レッドブルでは育成ドライバーであり、現在ヨーロッパF3選手権のポイントリーダーに位置している若手イギリス人ドライバーのダン・ティクトゥムを抜てきしたいと考えている。ところが、ティクトゥムはまだF1マシンに乗るために必要なスーパーライセンスを取得することができない状況にある。

■昨年解雇したクビアト復帰のうわさも

こうした中、8月下旬に、かつてレッドブルに所属していたロシア人ドライバーのクビアトが2019年にトロロッソに復帰する可能性があるといううわさがささやかれ始めた。

クビアトは2014年にトロロッソでF1デビューを飾ると、翌2015年にはフェラーリへ移籍したセバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格。しかし、2016年のF1第4戦ロシアGP終了時点でレッドブルから再びトロロッソへと降格された。そして2017年シーズンの第15戦でガスリーにシートを明け渡すと第17戦アメリカGPには出走したものの、その時点でレッドブルから解雇されたという経緯がある。

そのクビアトは、今季はフェラーリと契約を結んで開発担当ドライバーを務めている。

■クビアト復帰の可能性を認めたホーナー

このクビアト復帰のうわさについて質問されたレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、F1イタリアGPが開催された先週末のモンツァで次のように答えた。

「トロロッソは非常に開かれた状況にあると思うし、あらゆる種類の選択肢が検討されているよ」

「ダニールも来年のトロロッソのシートを獲得できるチャンスがある大勢のドライバーのうちのひとりだよ」

■人材不足に悩むレッドブル

ベッテル、リカルド、フェルスタッペン、さらには来季マクラーレンへ移籍することが決まったカルロス・サインツなど、多くの優秀なドライバーを輩出してきたレッドブルのジュニアドライバープログラムだが、近年は人材不足に悩まされている。

今季ガスリーのチームメートを務めているブレンドン・ハートレーも実は以前レッドブルの育成ドライバーだったが、2010年に解雇されたという経験を持っている。

その後WEC(世界耐久選手権)のポルシェチームでの活躍が再びレッドブルの目にとまり、昨シーズンのアメリカGPからトロロッソのドライバーを務めているハートレーだが、今季はなかなか結果が出せずに苦しい日々を送っており、やはりシート喪失の可能性がうわさされている。

だが、人材不足のトロロッソにとってはハートレーの後任を見つけるのもかなり難しい状況にあるとも考えられており、ひょっとしたら2019年のトロロッソドライバーはハートレーとクビアトという以前レッドブルをクビになった経験を持つドライバーたちが務めることになる可能性もありそうだ。

ホンダPUでの2年目のシーズンとなる2019年にトロロッソ・ホンダがどういうドライバーラインアップとなるのか、今後の動きに注目が集まることになる。

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