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【ハースF1】メルセデス系オコンとフェラーリ系ルクレールが来季ドライバーの有力候補

2018年09月01日(土)16:22 pm

ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、エステバン・オコン(フォース・インディア)やシャルル・ルクレール(ザウバー)を来季のドライバー候補として検討していることを認めた。

■グロージャンの残留は困難?

今季大きな躍進を遂げたアメリカンチームのハースだが、ケビン・マグヌッセンが安定した結果を残す一方で、ハースで3年目を迎えているロマン・グロージャンはミスも多く、浮き沈みの多いシーズンとなっており、今季限りでのシート喪失もうわさされている。

そして、少し前からグロージャンの後任候補は、フェラーリのアカデミードライバーであり今季同じフェラーリPUユーザーのザウバーからF1デビューを飾ったシャルル・ルクレールだと言われてきている。

■ルクレールに加えてオコンも候補に

だが、ここへきて突然そのルクレールのライバルに浮上してきたのがエステバン・オコン(フォース・インディア)だ。フランス人ドライバーのオコンに関しては、2019年にはフランスのF1チームであるルノーへの移籍もうわさされていた。

ところが、ルノーは突然2019年にダニエル・リカルド(レッドブル)が加入することとなり、オコンのルノー移籍は消滅。さらに、経営破たんに陥ったフォース・インディアを買収したのがランス・ストロール(ウィリアムズ)の父親であることから、ストロールが来季もしくは今シーズンの途中からフォース・インディアに移籍する可能性も指摘されている。

フォース・インディアでは潤沢なスポンサーをバックに持つセルジオ・ペレスの残留はほぼ間違いないと考えられており、オコンが行き場を失う形となってしまったのだ。

■ハース加入を望む者は多いとシュタイナー

一方で、現在コンストラクターズランキング4番手のルノーとはわずか6ポイント差の5番手につけているハースは一躍F1シートを求めるドライバーたちから熱い視線を向けられるようになっている。

そのハースを率いるシュタイナーはF1イタリアGP(2日決勝)が開催されているモンツァでほほ笑みを浮かべながら次のように語った。

「今では我々のところに来たいと言う申し出をたくさん受けていると言っておこう。そして私が誰と話をしているかはみんなも分かっていると思うよ」

「ここまでのところ、まだ決定はしていない。我々が(2016年に)デビューしたころには我々と話をしたいという者はすごく少なかったが、今ではたくさんいる。その理由は明白だがね」

■オコンがメルセデス所属であることは問題ではない

ハースにとってもオコンは有力な候補ドライバーになると考える者もいるが、ひとつ問題があるとすれば、オコンがメルセデスとの契約下にあるドライバーだということだろう。

2016年のF1参入にあたってフェラーリと密接な関係を築いてきたハースにとって、フェラーリ最大のライバルであるメルセデス所属ドライバーをラインアップに加えることには課題もありそうだ。

だが、シュタイナーはそのことについて尋ねられると次のように答えた。

「我々としてはそうしたことに関しては理性的な方法で考えることにしている」

「フェラーリは我々にとって非常にいいパートナーだ。そしてオコンは非常に優れたドライバーだ。我々は自分たちが出した結論を基礎として決断を行うことになるだろう。我々がやるべきことに関しては誰からの影響も受けないよ」

■ルクレールが有力候補であることに変化なし

シュタイナーはさらに、ルクレールに関しても2019年に向けたドライバー候補のひとりとして検討していることを示唆している。

「私は来年に向けた彼の計画やフェラーリとの契約状況、あるいは彼が今何をしているのかについての情報は持っていないんだ」

そう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。

「昨年、彼はまだ経験を持っていなかった。だが今では彼に対して大きな敬意を抱いているよ」

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