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「メルセデスは負けることに慣れていない」とフェラーリのボス

2018年08月31日(金)5:15 am

フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネが、今年ライバルのメルセデスに対して自分たちの方が有利な点があるとすれば、それは「負けることに慣れている」ことだと語った。

■今季は最大のチャンスが巡ってきたフェラーリ

2014年にPU(パワー・ユニット)と呼ばれる現行F1エンジンルールが導入されて以来、昨年まで4年連続でF1ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占してきたメルセデスだが、2018年は大きく様子が変わってきている。

現時点ではドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権ともにメルセデスがリードしている状態ではある。だが、今季のF1マシンのパフォーマンスに関してはフェラーリの方が上だと考えている者も多い。

実際、先週末に行われたF1ベルギーGP決勝では、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)がスタート直後にあっさりと2番グリッドスタートのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にかわされるという光景が展開された。

■メルセデスはこれまで勝つのが当たり前だった

ハミルトンはレース後、フェラーリはエンジンに何か「トリック」を使っているのではないかとの疑念さえ口にしていた。

このハミルトンのコメントをどう思うかと質問されたアリバベーネは、今週末に行われる母国レースのイタリアGPに向けた宣伝イベントが開催されたミラノで次のように答えた。

「彼ら(メルセデス)は負けることに慣れていないんだ」

「我々は落ち着いていた。我々は左右のパンチをくらったが、立ち上がったよ。我々はそうしたことに慣れているが、彼らはそうではないのさ」

■現在の状況はフェラーリの努力の結果

今シーズン前半には今季のフェラーリPUには何か違法な技術が用いられているのではないかとの疑念の声もあがっていた。しかし、統括団体のFIA(国際自動車連盟)が検証を行ったものの、フェラーリは白だという裁定が下されていた。

今回ハミルトンが再びフェラーリの違法性を示唆するような発言をしたことから、これを受けて再びフェラーリに対する疑念の声をあげた者もいる。だが、多くの者はフェラーリが頑張ったに過ぎないとの考えを抱いているようだ。

「我々のチームメンバーたちがクルマに関していい仕事をしたというたくさんの記事を読んだよ」

そう語ったアリバベーネは次のように付け加えた。

「だが、その後私はチームの全員に対して自分たちはまだトップにいるわけではなく、まだ追いかけているところなんだということを思い出させなくてはならなかった。だから我々は冷静を保っているよ」

■母国レースでのプレッシャーにも対応できる

今週末に地元イタリアのモンツァで行われるイタリアGP(9月2日決勝)には“ティフォシ”と呼ばれる熱狂的フェラーリファンが大挙して押しかけることで知られている。

地元イタリアで勝たなくてはならないというプレッシャーはフェラーリにとって大きいはずだ。

しかし、アリバベーネは次のように続けた。

「イタリアのみんなに勝利を提供できるのは夢であり天からの授かりものだろうね。だが、これまでも常にそうしなくてはならないという責任があった」

「今年は先週のレースで勝っただけにさらにプレッシャーがある。だが、それがレースだし、我々は慣れているよ」

そう語った61歳のアリバベーネは次のように付け加えた。

「我々のチームはまだ若いし、シーズンの終わりに向けて何も保証するつもりはない。だが、全員がそうしたいと思っているよ。私の言っている意味は分かるはずだ」

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