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【決勝レポート】ベッテルが今季5勝目 トロロッソ・ホンダも9位入賞/F1ベルギーGP

2018年08月27日(月)0:42 am

2018年F1第13戦ベルギーGPが8月26日(日)、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝した。今季5勝目、通算52勝目。

●【画像:決勝レース結果】2018年F1第13戦ベルギーGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

前日に行われた予選は雨の影響を受けたスパ・フランコルシャンだが、今日のレースは曇り空のもとではあるが雨の心配はほとんどないコンディションで開始された。

■スタート直後に多重クラッシュ発生

しかし、スタート直後に数台がからむクラッシュが発生。ここでニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(ザウバー)がリタイアとなり、キミ・ライコネン(フェラーリ)は右リアタイヤを、ダニエル・リカルド(レッドブル)はリアウイングを失うという波乱の展開となる。

先頭では2番グリッドからスタートしたベッテルがポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわしてトップに出る。そして、その直後にセーフティカーが導入された。

この間に何台かがピットに戻りタイヤ交換を行う。ライコネンも一番硬いコンパウンドのミディアムタイヤに交換。しかしリカルドはマシンの修復に時間がかかり、セーフティカーが戻ってレースが再開されたときにはすでに2周後れとなってしまった。

10番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは8番手に順位アップ。しかし11番グリッドからスタートしたチームメートのブレンドン・ハートレーは12番手に順位を下げてしまっていた。

■ライコネンにまたも不運

5周目にレースがリスタートされるとベッテルがうまく後続をおさえてトップのままでターン1を駆け抜ける。17番グリッドからスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタスも1周目の波乱の間に14番手にまで順位を上げた。

2列目からスタートしたフォース・インディアの2台だが、3番グリッドからスタートしたエステバン・オコンがリスタート直後にあわやトップのベッテルとハミルトンをまとめて2台オーバーテイクするかのような動きを見せたが、わずかに届かずターン5の手前でペースを緩める。逆にここでセルジオ・ペレスがオコンの前に出て2台の順序が入れ替わってしまった。

チームとしてはスタート位置をキープしていたフォース・インディアだが、7周目についにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がオコンをとらえて4番手に浮上。

8周目になぜかライコネンがまたピットに戻る。どうやらスタートで追突された際にタイヤだけではなくリアサスペンションにも狂いが生じていたようだ。一度はコースに戻ったライコネンだったが、10周目にまたピットに戻り、ここで無念のリタイアとなった。

■ハートレーがガスリーをうまく援護

その10周目にはフェルスタッペンがペレスもオーバーテイク。これでフェルスタッペンはベッテル、ハミルトンに次ぐ3番手に浮上する。レースが13周目に入るころにはボッタスがトップ10に入ってきた。ボッタスはその後マーカス・エリクソン(ザウバー)とガスリーもオーバーテイクし、18周目には8番手にまで順位を上げる。

レースが22周目に入ったところで2番手を走行していたハミルトンがピットイン。ハミルトンはソフトタイヤに交換してフェルスタッペンの後方でコースに戻る。

トップのベッテルもこれに対応し、次の周にピットイン。同じくソフトタイヤに交換すると、トップの位置を守ってフェルスタッペンの前でコース復帰を果たした。その直後にハミルトンがフェルスタッペンをかわしてベッテルを追うが、フェルスタッペンの後方でコース復帰していたことが災いし、ピット作業によってベッテルを逆転することはできなかった。

27周目にはガスリーもピットイン。ガスリーはまだタイヤ交換を行っていないチームメートのハートレーの後ろでコースに戻る。するとチームはすぐにガスリーを先行させ、ザウバーのエリクソンにオーバーカットを許さない戦略をとる。この作戦が功を奏し、28周目にタイヤ交換を行ったエリクソンはハートレーの後ろでコース復帰。その後ハートレーとエリクソンがオーバーテイク合戦を繰り広げる間にガスリーはエリクソンとのギャップを広げることに成功した。

■ベッテルがハミルトンと並ぶ今季5勝目

序盤のセーフティカー導入時にタイヤをソフトからスーパーソフトに交換していたボッタスが31周目にピットに入り、ここで再びソフトタイヤに交換。ボッタスは前を走るフォース・インディア勢を猛烈なペースで追い上げ始める。

32周目には1周目の多重クラッシュで負ったリアのダメージを修復したことで2周後れの走行を続けていたリカルドがピットに戻り、ここでリタイアを選択した。その周にボッタスがオコンを攻略して5番手に浮上。ボッタスは41周目にはペレスもとらえてついに4番手にまで順位を上げることに成功した。

結局、終始危なげない走行を続けたベッテルが最終的にはハミルトンに11秒の差を付けて先頭でチェッカーを受け、ハミルトンに並ぶ今季5勝目をあげた。これにより両者のポイント差は24ポイントから17ポイントに縮まっている。3位にはフェルスタッペンが入り、今季5回目の表彰台に上った。

トロロッソ・ホンダはガスリーが9位入賞を果たして2ポイントを獲得。ハートレーは14位でレースを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
4位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
5位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
6位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
7位/ロマン・グロージャン(ハース)
8位/ケビン・マグヌッセン(ハース)
9位/ピエール・ガスリー(トロロッソ)
10位/マーカス・エリクソン(ザウバー)

次戦2018年F1第14戦イタリアGPは8月31日(金)の現地時間11時(日本時間18時)に開幕。決勝は9月2日(日)の現地時間15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

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