来週末に今季のF1第14戦として開催されるイタリアGP(9月2日決勝)だが、財政的な理由により将来のF1レース開催継続が危ぶまれる状況が続いている。
F1にとってはホームグラウンドとも言うべきヨーロッパだが、近年伝統的なF1サーキットが財政難を抱えるケースが目立ってきている。
ニュルブルクリンクの破たんにより2015年と2017年にF1が開催されなかったドイツだが、今年まで隔年でドイツGPを開催してきたホッケンハイムも今後の開催については不透明な状況となっている。
そしてF1サーキットの中でも最大級の伝統を誇るモンツァもやはり近年は苦しい台所事情が続いている。
「昨年は大きな赤字を抱えてしまったし、2018年も予算はそれほど改善されていない」
そう語ったイタリア自動車クラブ(ACI)の会長を務めるアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは、イタリアGPを継続するためにはF1オーナーのリバティ・メディアとの話し合いにより開催権料を引き下げることが必要だと示唆し、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように付け加えた。
「チェイス・キャリー(F1最高責任者)は私にモンツァのないF1など想像もできないと言ったよ」