元F1ドライバーのジェンソン・バトンが、マクラーレンが再びグリッド上位に顔を出せるようになるにはまだあと数年かかるだろうと語った。
現在38歳のバトンは2010年から2016年までマクラーレンのフルタイムドライバーを務め、2017年には控えに回ってフェルナンド・アロンソがインディ500出場のために欠場となったモナコGPでF1最後のレースを戦った。
そのバトンは、今季限りでのF1離脱を発表したアロンソに代わって来季カルロス・サインツ(ルノー)がマクラーレンに移籍することについて質問されると、サインツの母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように答えた。
「クルマの速さは2019年も変わるとは思えないよ」
「彼ら(マクラーレン)はかなり後方に沈んでしまっている。これまで何度もF1タイトルをとってきた偉大なチームだから、復活することはできるだろう。だけど、それには時間がかかるよ」
それゆえ、23歳のサインツは勝利やタイトルを狙うことに関してはもう少し辛抱することが必要になるだろうとバトンは続けている。
「あと数年はハードワークが必要だということを彼は理解しておく必要があるね」
「彼は自分の言うことに耳を傾けてもらい、自分の意見を取り入れてもらえるようにしていく必要があるし、それによってクルマを改善していければいいね」
そう語ったバトンは、次のように付け加えている。
「フェルナンドの後任を務めるのは大変だよ。だけど彼(サインツ)がそれにふさわしいと信じなかったら、彼ら(マクラーレン)だって彼を選ばなかったはずだよ」