メキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が、今のF1はフェアなスポーツとは言えないと語った。
今季フォース・インディアで5年目のシーズンを迎えているペレスは、自分に対する報酬未払いの訴えを裁判所に提出するなどしてフォース・インディアが最終的に破産宣告を受けるきっかけを作ったひとりであることが知られている。
ペレスに言わせれば、「財政危機に陥っていたフォース・インディアは、なんとか2018年シーズンに滑り込んだ状態に過ぎない状態」であり、新オーナーを招き、なんとかチームを生き残らせることが必要だと考えたことがそうした手段に出た理由だったという。
■3強チーム以外ではフォース・インディアがベスト
結局、ウィリアムズはランス・ストロールの父親であるカナダ人大富豪のローレンス・ストロールが率いる投資家グループによって買収されることになったが、ペレスは今後もフォース・インディアに残留するつもりだと示唆している。
「もしフォース・インディアが何も心配する必要がない状態になれば、僕は残留したいと思っている」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったペレスは、3強チームであるフェラーリ、メルセデス、レッドブルにはもう事実上自分が潜り込める余地はなく、そうであればフォース・インディアが最善の選択肢だと次のように付け加えている。
「3強チーム以外ではまだ最高のチームだからね。これまでずっとフェラーリの決断を待ち続けてきたけれど、今年はもうそれはやめたんだ。だからすぐに決断できることを期待しているよ」
■3強チームしか勝てないのがF1最大の問題
ペレスはさらに、事実上3チームだけしか優勝できない状態となっている現在のF1はフェアなスポーツではないと次のように続けている。
「F1には2つのカテゴリーがあるようなものさ。それがこのスポーツが改善しなくてはならない最大の問題だよ」
「3チーム以上のチームによって勝利が争われるべきなんだ。もうフェアなスポーツだとは言えないよ」