現在夏休期間に入っているF1だが、この間にもダニエル・リカルド(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、そしてカルロス・サインツ(ルノー)の来季に向けた動きが明らかとなり、誰もが次の動きに注目しているところだ。
現時点において、2019年のドライバーラインアップが確定しているのはメルセデスとルノーの2チームだけであり、これから各チームの来季体制が少しずつ明らかになっていくことになる。
■セルジオ・ペレスは新体制フォース・インディアに残留か
まず、7月下旬に破産宣告が下されたフォース・インディアだが、その後ローレンス・ストロールが率いる投資家集団が新オーナーとなることが明らかになっている。
そして現在フォース・インディアに所属しているセルジオ・ペレスは、オーナー変更後もフォース・インディアに残留することで調整が行われているようだ。
『Fox(フォックス)』のルイス・マヌエル・ロペス記者は、メキシコで行われたあるイベント会場で次のように語った。
「今チェコ(ペレスの愛称)と話をしたところだ」
「彼はフォース・インディアとの契約が自動延長されるまであとほんの数日だと認めたよ」
そして、ペレス本人も次のように語ったと伝えられている。
「2019年には(フォース・インディアが)すごく魅力的なチームになるよ」
■バンドーンはマクラーレンのシート喪失?
一方、サインツ加入が決まったマクラーレンだが、2019年にサインツのチームメートとなるドライバーについてはまだ不透明な状況だ。
最近のうわさでは、来季はジュニアドライバーのランド・ノリスが昇格する可能性が高いようだと言われており、マクラーレンで2シーズンにわたってフルタイムドライバーを務めてきているストフェル・バンドーンはザウバーへ移籍するのではないかとも言われている。
少し前にはアロンソ離脱によってバンドーンがマクラーレンに残留する可能性が高まるはずだと語っていたベルギー出身のレーシングドライバー、バス・ラインダースも今では口調が少し変わってきている。
「現在の時期はストフェルのキャリアを傷つけているし、それは彼にはふさわしくない」
同じベルギー出身のバンドーンについてオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』にそう語ったラインダースは次のように付け加えた。
「来年はもっとよくなるんじゃないかな。恐らく彼はほかのチームへ行くしかないだろう」
■オコンがバンドーンの後釜に?
一方、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はエステバン・オコン(フォース・インディア)にも来季マクラーレンへ移籍する可能性があるとしている。
「マクラーレンはフランス人(オコン)に接触したようだと言われている」とその記事は伝えている。
F1関係者の中にはオコンのマクラーレン移籍の可能性はかなり高いと考えている者もいるようだ。その理由は、マクラーレンとしてはトロロッソから引き抜いたジェームス・キー(テクニカルディレクター)を一刻も早くチームに合流させたいがために、その交換条件としてノリスをトロロッソに渡すこともあり得ると考えられているためだ。
■ガスリー昇格とライコネン残留はほぼ確定?
一方、レッドブルとの契約下にあったサインツがマクラーレン移籍を決めたことにより、リカルドが抜けた穴を埋めるのはジュニアチームのトロロッソに所属しているピエール・ガスリーが最有力ではないかと言われている。
トロロッソではなかなか結果が出せないブレンドン・ハートレーが来季も続投できるかどうかは微妙なところだと考えられているが、来季のトロロッソ・ホンダがどういうドライバーラインアップとなるのかにも大きな注目が集まることになりそうだ。
また、今季ザウバーからF1デビューを飾ったフェラーリ育成ドライバーのシャルル・ルクレールが2シーズン目にしてトップチームのフェラーリに昇格するのではないかとのうわさもあったが、最近のうわさではキミ・ライコネンが2019年もセバスチャン・ベッテルのチームメートを務めることで落ち着きそうだと言われている。