フェルナンド・アロンソが2019年の計画を発表できるまでにはあと2、3か月かかるだろうと語った。
■F1に戻らないとは言っていない
アロンソと所属チームのマクラーレンは、アロンソが2019年にはF1で走らないことを発表した。これは事実上のF1引退発表だと受け止めた者もいたようだが、アロンソ本人は今週末にWEC(世界耐久選手権)の第3戦が開催されるシルバーストンで次のように語った。
「どうしてドアを閉めなきゃならないんだい?」
■9月にはインディカーテストを予定
アロンソは今季F1とかけもちでWECにも全戦出走することになっている。そして6月に行われたWEC第2戦のル・マン24時間レースでは見事に優勝を飾ったアロンソにとっては目標に掲げている世界3大自動車レース制覇に大手をかけた状態となっている。
うわさでは、アロンソは2019年にはF1モナコGP、ル・マン24時間とともに世界3大自動車レースのひとつに数えられるインディ500での優勝を目指してアメリカのインディカーシリーズに戦いの場を移すことになるだろうと言われている。
9月に行われるインディカーのテストに参加する予定だと伝えられているアロンソは次のように語った。
「昨年のインディ500はすごく楽しかったよ。だけど、僕は通常のセッティングが施されたあのクルマで普通のサーキットを走ったことがないんだ」
「でも、まずはF1から離脱することを飲みこむために時間を使いたいと思うし、今優先すべきは今週末のレースだよ」
■今のF1には喜びがない
だが、アロンソはF1レースにまた喜びを見いだせる環境が整えば、将来再び戻ってくる可能性を示唆し、次のように続けた。
「僕は45歳じゃない」
「僕は自分の最高レベルで運転できている。僕は若いし、まだまだやれるよ。なぜF1で走らないことにしたのかと言えば、それは今のF1が僕に提供してくれる以上のエキサイティングなチャレンジがほかにあるからさ」
7月末に37歳になったばかりのアロンソはそう語ると次のように続けた。
「サーキット上でのアクションは僕がF1を始めたころに夢見ていたようなものではなくなっている。過去2年は悲しかったし、不満がたまったよ」
「話題に上るのは政治的なことや無線でのつまらないやりとりのことばかりだし、ほかにもっとアクションや幸福感を与えてくれるところがあると考えたんだ」
■来季の計画発表は2、3か月先
そう語ったアロンソだが、現時点ではまだ2019年の計画を明らかにできる段階ではないようだ。
「考えているところさ。今日みんなが聞きたいと思っていることではないだろうけれど、あと2、3か月は発表できないんじゃないかと思う」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「10月か、そのへんかな。だから、それまでは多くの推測話に耐えていかないとならないね」