さまざまなモータースポーツがフェルナンド・アロンソの今後の去就に興味を示しているようだ。
アロンソと現在所属しているマクラーレンは14日(火)に今シーズンを最後にアロンソがF1から離脱することを発表した。アロンソは将来的にF1復帰する可能性までは否定していないものの、少なくとも2019年にアロンソがF1グリッドに立つことがないのは確実となっている。
■アロンソを歓迎するとインディカー
そうした中、来季からアロンソの参戦がうわさされているアメリカのインディカー関係者がこのニュースを前向きに受け止めているのは確かだ。
アロンソが勝利を目指しているインディ500の舞台として知られるインディアナポリス・モータースピードウエイはツイッターの公式アカウントにアロンソに向けて「話がしたければ直接メールをくれたまえ」とツイート。
インディカーシリーズに参戦しているドライバーのシモン・パジェノーも『Indy Star(インディ・スター)』に次のように語った。
「彼はこのスポーツにとっては素晴らしい人材となるだろうね。ナイジェル・マンセルが来たときのような感じになるんじゃないかな」
■インディカー参戦を目指すマクラーレン
さらに、インディカーの最高経営責任者を務めるマーク・マイルスも『Sports Business Daily(スポーツ・ビジネス・デイリー)』に対し、マクラーレンが2019年にフル参戦するための計画を進めていると次のように語っている。
「マクラーレンは必要な調整を行うために取り組んでいる。我々も彼らの取り組みを支援しているよ」
「フェルナンドの発表によって、アロンソが2019年シーズンに参戦して欲しいと望んでいるインディカーファンたちの期待がさらに膨らんだのは間違いないね」
■NASCARやフォーミュラEもアロンソに関心
アロンソは今年アメリカで行われた耐久レース、デイトナ500にも出走したが、そのときアロンソを招いていたNASCARもアロンソの本格参戦を望んでいるようだと伝えられている。
また、アロンソと同じスペイン出身の元F1ドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサも、現在自分がかかわっているフォーミュラEでアロンソの走りを見たいと『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に次のように語った。
「フェルナンドの才能はものすごいんだ。ルイス・ハミルトン(メルセデス)、あるいはフェルナンド・アロンソのようなドライバーたちなら、どこへ行っても対応してしまうよ」
■来季のF1シートにも大きな影響
一方、アロンソが去ることが決まったことで、マクラーレンが来季どういうドライバーラインアップで臨むことになるのかが大きな注目を集めることになるのも確かだ。
来季のシート獲得候補者のひとりだと見なされているマクラーレン育成ドライバーのランド・ノリスは、アロンソのニュースに関して「う~ん、面白いね」と自身のツイッターに投稿している。
さらに、ダニエル・リカルド(現レッドブル)の加入により来季はルノーのシートを失うことが確定したカルロス・サインツもマクラーレンの候補ドライバーだと考えられている。
もちろん、現在レッドブルとの契約があるサインツだけに、来季はリカルドの抜けた穴を埋めてレッドブルF1マシンのコックピットに収まる可能性もある。だが、うわさではマックス・フェルスタッペンがサインツ登用に難色を示しているとも伝えられており、サインツの2019年シーズンに関してはまだ不透明な状況だ。
スペイン出身ドライバーであるサインツは、アロンソの後任としてマクラーレンに移籍する可能性について質問されると次のように答えた。
「僕は新しいフェルナンド・アロンソになるつもりはないよ。僕はカルロス・サインツだし、自分のやり方を貫いていくよ」