“マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2019年のチームメートにカルロス・サインツ(ルノー)を迎えることを拒んだと報じられたのは間違いだ”
そう主張するのはレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。
■フェルスタッペンがサインツ登用を拒否との報道も
ダニエル・リカルドが2019年にはルノーへ移籍することが確定したことにより、レッドブルでは来季フェルスタッペンのチームメートとなるドライバーを探す必要に迫られている。
以前は、もしリカルドがレッドブルを離脱することになった場合には、レッドブルの契約下にあるカルロス・サインツ(ルノー)がその後任となるだろうという見方がされていた。
だが、最近、フェルスタッペンがトロロッソ時代のチームメートだったサインツと再びタッグを組むことを拒否したと報じられた。
■うわさは間違いだとマルコ
だが、マルコはサインツの母国スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』に次のように語った。
「あのうわさは間違いだよ。ドライバーを決定するのはレッドブルだ」
■レッドブルとの関係良好をアピールするサインツ
一方、今季限りでルノーのシートを失うことが確定したサインツの方は、やはりレッドブルから声がかかるのを待っているようだ。
「現時点では、僕はまだルノーのドライバーだよ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語った23歳のサインツは次のように続けた。
「もしレッドブルが僕に戻ってこいと言えば、もちろん、それによって変わるだろうけれどね」
「僕はレッドブルに大きな恩があるし、お互いに大きな敬意を抱いているんだ」
「それに、僕とヘルムート・マルコの関係もすごくいいんだ。僕がF1にいられるのは彼のおかげだよ」
■レッドブルとサインツには因縁も
とはいえ、サインツは2016年にルノーから移籍要請を受けていたものの、レッドブルが契約解除を認めなかったという経緯もある。
さらに2017年にレッドブル、ルノー、ホンダの3者が交渉を行って2018年からトロロッソがホンダPUを搭載することになった際にその交換条件としてサインツがシーズン終盤からルノーにレンタル移籍されたわけだが、その際にもサインツ側は完全移籍を望んだものの、やはりレッドブルがこれを拒んだと伝えられており、一時はサインツ側がレッドブルに対して不満を抱えていたのも事実だ。
■ガスリーもレッドブルドライバー候補に?
ともあれ、ホンダPUを搭載することになる来季のレッドブルがどういうドライバーラインアップで戦うことになるのか、今後注目が集まっていくことになるのは確かだ。
そして、最近のうわさでは今季からトロロッソのフルタイムドライバーを務めている22歳のピエール・ガスリーも有力候補のひとりに挙げられているようだ。