ルノーがダニエル・リカルドと来季から2年間の契約を結んだのは、それだけ真剣にF1トップに返り咲きたいという思いがあるためだ。
そう考えているのは、2019年にリカルドをチームメートとして迎えることになったルノーのニコ・ヒュルケンベルグだ。
■世界を驚かせたリカルドのルノー移籍決定
先週の金曜日(8月3日)にリカルドが今季限りでレッドブルを去ることが報じられるとF1界に衝撃が走った。それまではリカルドが来季もレッドブルに残留するのは間違いないと考えられていたためだが、誰よりもそのレッドブルが最も大きなショックを受けていたようだ。
「リカルドは木曜日(2日)に彼の決断を伝えるために私に電話をかけてきたんだ」
そう語ったヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)は次のように続けた。
「彼はキャリアのほとんどをレッドブルで過ごしてきていたが、それを変えたかったのだと彼は私に言ったよ」
「これから、我々としては誰をマックス・フェルスタッペンのチームメートにするかを考えることになる」
■来季フェルスタッペンのチームメートは誰に?
だが、これまでリカルドがチームを去った場合には現在ルノーへレンタル移籍されているカルロス・サインツがそのシートを引き継ぐ可能性が高いと考えられていた。
だが、最近の報道によれば、フェルスタッペンはサインツが自分のチームメートとなることを拒否したと言われている。この2人は2015年にトロロッソからF1デビューを飾っており、2016年の第4戦ロシアGPまでチームメートの関係にあった。その後同年の第5戦スペインGPからフェルスタッペンはレッドブルに昇格を果たし、そこで初優勝を飾っている。
ルノーとの関係が今季で解消され、レッドブルへの移籍も難しくなった今、サインツに残された選択肢のうち最も可能性が高いのはマクラーレンへの移籍ではないかと考えられている。
一方、レッドブルのもうひとつのシートに誰が座ることになるのか、これも今後大いに注目が集まることになるのは確かだ。
■真剣にトップ返り咲きを狙うルノー
そんな中、ヒュルケンベルグはルノーがリカルド獲得を決めたことを前向きにとらえているようだ。
ドイツの『Bild(ビルト)』から、ルノーがリカルド獲得を決めたことについて質問を受けたヒュルケンベルグは次のように答えている。
「それはルノーがどれほど真剣にメルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルに挑もうと思っているかを示すものだよ」