キミ・ライコネンが、2019年にもフェラーリで走ることができるのかどうか、今もまだチームの決定を待っているところだと語った。
■ライコネンに替えてルクレール抜てきとのうわさも
現在ドライバーズランキングではトップのルイス・ハミルトン(メルセデス)から67ポイント差、2番手のチームメート、セバスチャン・ベッテルとは43ポイント差の3番手につけているライコネン。今季も優勝こそないもののこれまでの12レースで2位2回、3位6回の合計8回表彰台に上っている。これは9回のハミルトンに次ぐ単独2番手の記録だ。
しかし、少し前までは今年ザウバーからF1デビューを飾った20歳のモナコ出身ドライバー、シャルル・ルクレールが来季ライコネンの後任としてフェラーリに昇格する可能性がかなり高いと報じられていた。
■フェラーリ新首脳部はライコネン続投を支持?
だが、フェラーリの育成ドライバーであるルクレール登用に積極的だったと考えられているセルジオ・マルキオンネ会長がこの世を去ったことでそれに変化が生じてきているようだ。
マルキオンネの後任としてフィアット・クライスラー会長のジョン・エルカーンがフェラーリの新会長に就任。さらに元フィリップモリス会長のルイス・カミレリがフェラーリの新CEOに任命された。このフェラーリの新首脳部は来季もベッテルのチームメートとしてライコネンを続投させるべきだとの考えを持っていると伝えられている。
■フェラーリの決定を待つことしかないとライコネン
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』から、来季もフェラーリで走りたいと思っているかと質問されたライコネンは次のように答えた。
「もちろん、僕としてはとどまりたいよ。だけど、それはフェラーリだけが決められることだ」
「僕もみなさんと同じように待っているところさ」
■ベッテルとの関係も良好
今年の10月には39回目の誕生日を迎える現役最年長ドライバーのライコネンは、友人でもあるベッテルとは非常にうまくやれていると主張している。
「たとえ僕たちがクラッシュしても、会話を交わしたあとには何の問題も残らないよ。彼は自分のミスを認める男だし、それは僕も同じだからね」
「そういう雰囲気のもとで仕事ができる方がずっといいし、その方がクルマだって速くなるんだ」
「僕たちは2人とも同じ目標を持っている。フェラーリをF1チャンピオンにすることさ」
■状況によってはベッテルのサポートも
もちろん、ライコネン本人もF1キャリア通算2回目となるF1ドライバーズタイトル獲得を目指している。だがライコネンは、シーズンが終盤を迎えた時点でベッテルの方により大きなタイトル獲得の可能性があれば、自分がそのサポート役にまわることもやぶさかではないとしている。
「タイトル争いにおいて、どこかの時点でチームが優先順位を決めることになる」
そう語ったライコネンは次のように付け加えた。
「僕も昨日F1に来たばかりじゃないからね」