トロロッソ・ホンダのジョナサン・エドルズ(チーフ・エンジニア)がF1インシーズンテスト2日目を次のように振り返った。
■ジョナサン・エドルズ(チーフ・エンジニア)
「昨日から走行を担当しているゲラエルにとっては、スペインで行われたインシーズンテスト以来のF1マシンになっていますが、ピレリとのタイヤテストが昨日の彼の役割でした。
今日は昨日ハートレーがドライブしたチームの開発用のマシンでドライブしましたが、午前中は大きなエアロレイクを装着し、風洞やCFDでのシミュレーションと、実走で得られるデータの整合性を向上させるための作業を行い、その後エアロのマッピング作業に進みました。
午前のセッション後半では、ウルトラソフトとハイパーソフトを装着したパフォーマンスランを実施しました。ハイパーソフトタイヤは磨耗が激しいタイヤですので、最後のセクターに行き着く前に限界を迎えたこともありました。
ラップタイムを見ると、それなりに競争力がある走りができたと思います。また、これらの走行と同時並行で、昨日いい結果を得ていたメカニカル面のセッティングに関して、さらに細かい内容でのテストを行っていました。
午後の最初のセッションではフロントウイングの挙動を確認する目的で、ブレーキダクト横に本日3つ目となるエアロレイクを装着して走行し、その後はソフトタイヤでサスペンション関連の新しいパーツをテストすることにフォーカスする形になりました。このパーツを実際の走行で使用するのは初めてでしたので、システムチェックを経て、バランス調整のためのパフォーマンスランに移行するなど、何度も走行を行いました。
ここ7週間で、数多くのレースやテストをこなしてきました。その中にはいくつかタフなものも含まれていましたが、ファエンツァやビスターのファクトリー、そしてホンダのメンバーは、常に最大限の努力とともに臨んでくれました。その結果がハンガリーでの結果に繋がったと思いますし、諦めない姿勢を見せることが出来たと思います。
前半戦を通して、100%の力を出し切ってくれたチームのメンバーとホンダのみんなに感謝しています。
2週間のサマーブレイクで十分に休んだ後、ポイント獲得に向けてまた後半戦の戦いに臨みます」。