トロロッソ・ホンダがF1第12戦ハンガリーGPのフリー走行3回目と予選を次のように振り返った。
●【画像:予選結果】2018年F1第12戦ハンガリーGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、タイヤ選択、周回数
■フリー走行3回目:予選に向けたセットアップを
F1第12戦ハンガリーGP2日目、P3と予選が行われた。
ハンガロリンクは朝から好天で、強い日差しの下に気温は上昇。正午から始まったP3は、開始の段階で気温28℃、路面温度53℃のコンディションとなった。
レッドブル・トロロッソ・ホンダの2台は、ウルトラソフトタイヤで走行を開始。1セット目のアタックで、ピエール・ガスリーは1分18秒682、ブレンドン・ハートレーは1分18秒863をマークした。
セッション終盤、2台は新品のウルトラソフトタイヤに交換してコースイン。ガスリーが1分18秒139、ハートレーが1分18秒252とタイムを伸ばした。このセッションでは、ガスリーは22周を走行して10番手、ハートレーは19周を周回し12番手となり、予選に向けたセットアップを進めた。
■予選:天候が急変、ウエット、ドライ、ウエット
予選開始直前に天候が急変し、黒い雲に覆われたハンガロリンクには、雷雨が降り注いだ。予定通り午後3時に予選が開始されたが、一部が濡れていた路面に対応してガスリー、ハートレーともにインターミディエイトタイヤでコースインした。
しかし、雨は徐々に弱まりコンディションが回復し始めたため、2台はウルトラソフトタイヤに交換。セッション終了直前にベストタイムを更新した。ハートレーは1分18秒429で11番手、ガスリーは1分18秒577で14番手となり、揃ってQ1突破を果たした。
回復傾向と思われた路面だったが、Q2が始まる頃にまた雨が強くなり、開始とともにウルトラソフトタイヤでコースインした2台はすぐにインターミディエイトタイヤに交換。徐々に悪くなるコンディションに対応して、早めにタイムアタックを仕掛ける。ガスリーは1分31秒286、ハートレーは1分32秒590をマーク。ここから雨は次第に強くなり、タイムを伸ばすことが難しいコンディションとなる。
しかし、セッション序盤にタイムを出したことが功を奏し、ガスリーが5番手、ハートレーは7番手となり、今シーズン初めて2台揃ってQ3の進出を決めた。
Q3は完全なウエット状態で開始。走行するクルマによってコンディションは少しずつよくなる状況の中、ガスリー、ハートレーともに、周回を重ねるごとにタイムアップしていき、ガスリーが1分37秒591で6番手、ハートレーは1分38秒128で8番手となり予選は終了。難しいコンディション下でタイミングよくアタックを仕掛け、チームとドライバーが一丸となって好結果を得た予選となった。
決勝では、ガスリーが3列目、ハートレーは4列目からのスタートとなり、上位進出を目指してレースに挑む。
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